追憶の氷原-1

 光隆達は草津へと来ていた。昼食を取った後も何度かスキーをして、初心者コースだけでなく少し上の中級者コースにも手を出していた。

 しかし光隆にとっては、何かが物足りなかった様だ。


 光隆「陸唯…あいつも居ればなぁ」

 光音「今朝敷島から連絡来て、病状は安定していて予想よりも早く意識を取り戻すかもって…」

 光隆「でもよぉ…あいつと一緒にスキーしたかったんだ、おれは。」

 光音「あの装置は内部の時間を外部よりも進めて、投薬治療や体組織再生を行うもの。それでも細心の注意を払ってるようだから、素早くすると…」

 光隆「でも…」

 光音「分かってる、もどかしいよね…」

 光隆「…行くか、みんな下に着いちゃってる」


 光隆は海の上をスキーの如く駆け抜けることができ、スキー場は海と違い高い波が壁の様に襲ってくる事はなくリフトの支柱の真下などに雪が山になっている所がある。

 彼は海で培った技術をそのままに大ジャンプ、リフトの架線を軽く超えて一回転。乗客はさぞ腰を抜かしただろう、よもやここまで加速できるなんて…と光音も驚いた。


 そのままの速度では大事故になるからと、段々と速度を緩めて掛瑠達の元へと下った。


 興一「きみやっぱり凄いな。」

 光隆「えへへ、スゲェだろう?」

 興一「でも高く飛びすぎだ、僕があの世界的魔法学校の教師だったらかなり減点したかもしれない。」

 光隆「ごめんなさい」

 興一「緊急回避には特例で能力を使って良いことにしよう、次からは気を付けて。」


………


 夕方、天候は雪から晴れへと変わりリフトの終点からは綺麗な夕焼けが見えた。


 有理「綺麗…これが高みの景色」

 掛瑠「…?」


 夕焼けに染まる残雪を、只々有理は眺めていた。遥か眼下には温泉街とそこへ繋がる深い谷、そして遠く関東平野の果てに太陽が見える。彼女はこの光景を、感慨深く見ていた。


 掛瑠にとっては、少し謎に思えた。理論上可視光線が物体に衝突して乱反射する事でヒトの目は物体や色を認識する。可視光線を反射する物体のオウトツが、色を変化させる要因となる。それを感慨深く見つめると言う行動に彼は疑問に思う。


 有理「なに素っ頓狂な顔してるの?」

 掛瑠「なぜ、何故遠くを見てるの?」

 有理「何故って…こう言うのは理論じゃなくて心なの、心で良いと思ったことは良いと思うの。風景や小説、多分歌も。」


 リフトの頂きにてちょっとした問答をしていると、光隆達が戻って来た。


 光隆「おっとまだ此処に居たんだ」

 光音「光隆はちょっと速すぎるんだよ」

 興一「大丈夫、怪我してない?」

 有理「問題ないです、少し…この景色を眺めていたかったんです。」

 興一「そうか…光音、三人を連れて先に下戻ってくれる?」

 光音「は、はい」

 チョウナ「よぉーし、競走だ」

 光隆「負けるか!」

 カンナ「待って下さいまし〜!ってもう、光音行きますわよ」

 光音「わ、分かった」


 有理「どうして行かないんですか?」

 興一「みんなが怪我した時に急行するため、さっきも言った通り特例で能力を使う。早く助けるために、見晴らしのいい場所に居るだけ。」

 掛瑠「それを撮られてたら?」

 興一「こちらには認識の女王の加護がある。機密をもし撮られたとしても広報本部の優秀なシステムで見抜いて削除出来る。僕はそう言った事は好きじゃないけど、機密保持なら仕方ない。」

 有理「ならいいよね、いつでも自由に能力使って」

 興一「駄目だ、物質的リソースは無限であろうとソフト方面でのリソースは寧ろカツカツなんだ。やめてあげてほしい」

 有理「ちぇー。」

 掛瑠「ナイターの灯りが出た、夜の雪山は危険です。二人とも、下るべきです」

 有理「貴方も行くのよ」


………


 海護財団本部、第7メガフロートの橋の上。近代的な建物に不相応な和風な櫓が建っていた。そこで、ちょっとしたトラブルが発生した様だ。


 泰郎「だから通してくれよ!俺はお見舞いに来てんだよ」

 「しかし、ここは超重要機密の…」

 泰郎「友達をお見舞いしに来たのに、何で通してくれへんの?」

 「いやだから、一般人は入れないんだ」

 泰郎「だったら何で一昨日光隆達はここを入れたんや?」

 「入れる人は、紹介状がクリアランスを持ってる。でも君は持ってないだろう?」


 陸唯のお見舞いとして、康朗が来ていた様だ。しかし一般人はそう易々と海護財団本部に入ることは出来ない、どうこうしてる内に後ろから黒塗りの高級車が入ってきて…


 ??「おいゴラァ、クリアランス持ってるんかデース」

 景治「イズナ、少し落ち着こうか。」

 イズナ「」

 景治「君は何をしに来たのかい?」


 景治は泰郎の下へと寄ると、彼の持ってきた包みを睨む。


 景治「慰問…誰か家族が職員なのかい?」

 泰郎「お兄さん、陸唯がここに入院してるんねん。通してくれへんか?」

 景治「陸唯…門番、彼らを通して欲しい。」

 「いやしかし」

 景治「民ひとりの笑顔を守れなくて、何が海護財団だ。」

 「し、失礼しました」

 泰郎「あんた…何者や?」

 景治「松浦景治…まぁ、光隆の友達さ」


 景治の案内で陸唯の病室へと泰郎は赴く。景治は少し以外に思っていた。海護財団を縦横無尽に走るモノレールに少年ならばワクワクすると思うが、彼にはそれがない。本当に陸唯を心配していると見抜いた景治は、一直線に科学技術本部の特殊病室へと向かう。


 イズナ「(この子を本当に入れて良かったんデスか?)」

 景治「(彼の心の中を見た。陸唯を心配する気持ちと、光隆への感謝。彼らが関わっててかつ包みの中も子供じゃ高過ぎて手が出せぬであろうチョコレート、これだけでも彼の心境を察するのに相応だろう。)」


 景治は能力の一部として、他人の精神に干渉する力を持つ。それによって念話が可能な様だ。


 景治「(間も無く付くよ)」

 泰郎「(何や…?直接脳内に)」

 景治「あぁ、ごめん。つい癖で…」

 泰郎「どうなっとるんや?」


 泰郎はこの、お兄さん(?)に連れられ科学技術本部へと足を踏み入れる。


 琴子「そ、総司令?」

 景治「大変だろう、歌浦さんの部下。」

 イズナ「またマザーがやらかしたのデスカ?」

 泰郎「え…?」

 景治「あぁ、まぁいい。陸唯くんの下へ案内しよう。」

 イズナ「(何で景治は光音とだけ上手くいってないんデスカネ?)」

 景治は泰郎を特殊病室へと入ると、陸唯の下へと駆け寄る。


 泰郎「陸唯…あざが出来とる、起きるんやろな?なぁ?」

 イズナ「落ち着くデース、琴子?」

 琴子「科学技術本部、特殊能力研究課吉野琴子です。主治医は今別の仕事をやっておりますが、カルテによればショックによる昏睡が大きいと書いてあります。それ以外の身体的影響は無いとの事です」

 景治「だそうだ。琴子准尉、陸唯が起きた時は頼む。」

 泰郎「ワイのこれも、お願いします」


 泰郎は自分のなけなしの小遣いで買ったチョコレートを琴子に託す、すると陸唯の汗を拭うべくハンカチを出した。

 琴子は目を疑った、そのハンカチには微かに血の痕が残る。教師を目指していた彼女にとっては、居ても立っても居られなくなっていた。


 琴子「ちょ、ちょっとこの血」

 泰郎「あぁ…これな、大したこと無いねん」

 琴子「本当なの?」

 泰郎「仲間とサッカーしてた時にな、転んじまったんねん。だから大丈夫」

 泰郎が微笑んだその時、景治の電話が鳴る。


 景治「分かった、すぐに行く。琴子さん、諸々頼みました。イズナ、動きがあった。行くよ」

 琴子「総司令!?」

 イズナ「う、動きって何でデス?」

 景治「行ったら分かる、急ぐよ」


………


 スキー場の麓に辿り着くと、信之が待っていた。彼の後ろには雪上車があり、私道を使って信之が運転して来た様だ。


 信之「お帰りなさい、みなさん。」

 興一「遅れてしまいすみません」

 信之「いえいえ、スキー板と杖はこちらに」

 

 雪上車に乗ると、エンジンの轟音を響かせ雪道を進む。


 有理「あれ、掛瑠…口元ひじきついてるよ?」

 掛瑠「あ…本当だ」

 有理「それ朝ごはんのなのに、一日中気づかなかったの?」

 掛瑠「…そうなりますね」

 カンナ「ひじき…?日本人は何で有毒物質を好みますこと?」

 有理「有毒?」


 興一「ヒ素の事だね、ひじきには他の食材より多く含まれてはいるけど致死量には遠く及ばない。」

 カンナ「愚か者の毒と言われていますのに、毒殺用の物質の代表格ですのに…」

 有理「多分乾燥ひじきを7kgも一気に食べない限り大丈夫よ」

 カンナ「大丈夫ですの?」

 興一「日本人は海外の人が食べないユーモラスなものまで食材にするから、たまに驚かれるんだよね。」

 光隆「美味いのに?」

 光音「海藻とかタコとか、他にも探したら色々あるかも。」


………


 旅館川内の部屋に戻って来た光隆達だが、スキーウェアから着替えて食事処へと向かう。


 光隆「ご飯!ご飯!」

 光音「“ひもかわうどん”を煮込みうどんにした、“おっきりこみ”だって」

 カンナ「パスタ食べたいですわ…」

 チョウナ「食わず嫌いは駄目よ、カンナ」

 有理「最早姉妹関係が逆転してるね」

 掛瑠「…!」


 階段を通りエントランスの吹き抜けへと辿り着く。すると、何やら受付にてトラブルが発生していた。


 信之「すみません、すみません」

 直後、ケバいおばさんが自らお茶をこぼし信之に八つ当たりをする。

 寿圭「アテクシのブランドものの服が汚れたザマス、どうしてくれるんザマショ?」

 明らかに言い掛かりだ、信之は少し掠めただけなのにここまでの難癖をつけられている。

 光隆は激怒した、かの邪智暴虐な厚化粧言いがかりババアを除ねばと。


……………

……


  光隆「テメェ何してんだ!信之は横通り過ぎただけで何もして無かっただろ!」

 寿圭「通り過ぎただけ?ガキが何言ってんだ、こいつが通り過ぎたせいで服が汚れた。弁償を求めるのは当たり前のことザマス!」

 光隆「俺見てたぞ、それ汚したのお前だろ!」

 寿圭「通り過ぎただけでも加害ザマス!」

 光音「(論点ずらし?何でこんなあからさまな)」


 寿圭独羽と光隆が口論になり、光音は加勢しに行こうとしたその時、彼女のポケットが震える。携帯電話かと思ったら、金属製のスティックのりみたいな物体が震えていた。

 光音「これ、姉さんに…」

 震える謎のスティックのフタを捻ると、付近に閃光が広がる。

 光音「あ…これっ」

 彼女の横には穂先が大きな槍が出現し、今にでも持ってほしいと言わんばかりに突き刺さっていた。

 光音「この結晶、もしや」


 寿圭の部下が埒があかないと光隆へと発砲。刹那、槍の穂先で拳銃の弾をはじく。

 光隆「光音!?」

 光音「数年前、金沢八景にまでレトキが攻めて来た時、これで姉さんが…」

 その部下は埒があかないとスタンガンを持ち、懐に入り仕留めようとする。しかし…

 光音「それ」

 「何だと!?」

 スタンガンを薙ぎ払い更に槍を振り回し追い詰める。

 光隆「スゲェ!」

 光音「まさか、幼稚園から低学年まで薙刀習ってたのがここで活きるなんて。」

 光隆「よぉし、俺も!」


 光隆が寿圭を睨みつけたその時、車高の低い乗用車が複数エントランスの二重窓をかち割り乗り込んできた。“車高が低く老害が好む例の車”が同時多発的に突撃して来た事は、明らかに偶然なんかじゃない。


 光隆「嘘だろ!」

 光音「囲まれた…?」

 興一「不味い、フクロにされる!」

 

 その車から賊徒が続々と現れ、完全に二人を包囲した。


 興一「寿圭、テメェ!」

 寿圭「アテクシに楯突くクソ共はみなこうなる」

 有理「あのケバ婆よくも、行くよ掛ちゃ…」

 勇み足の有理に比べ、何故か掛瑠が尋常じゃ無いほど震えていた。

 掛瑠「怖い、また…」

 有理「まさか奴らが、ここはやむ無しね…」


 光隆「畜生、俺の能力じゃ信之の旅館を…」

 光音「この槍、能力を…発動、旭槍乱舞」

 光隆の行手を阻む賊徒を、エネルギーを纏わせた槍で撫で斬りにして行く。

 信之「わ…わぁ」

 光隆「大丈夫だ、俺にしっかり捕まっとけ。」

 光隆は信之と光音の手を掴むと周囲に噴水のカーテンを作りそのまま興一の元へと突っ走る。


 興一「すまない、二人とも。此処で力を使うと建屋の倒壊じゃ済まないんだ…」

 光隆「大丈夫だ。」

 光音「興一さん、あの厚化粧おばさんって…」

 興一「寿圭独羽、海護財団准将。財団随一の厄介オバサンで、海護財団が保有する巡視船にて麻薬取引を行ったあげく拉致を行った件で更迭されているはずじゃ?」

 寿圭「そんな事実無根な事を喚くとはヘイトスピーチざますか?」

 興一「残念ながら公文書(証拠)が残っている、ここに何をしに来た。まさか、未来を担う子供達に難癖をつけに来ただけじゃなかろう?」


 興一の影に隠れる掛瑠は完全に怖気付いていた。目は奴を睨むも、恐怖に呑まれ動けなくなっていた。海賊の群れを相手に全く引けを取らなかった彼が、ここまで恐怖するとは只事では無い。

 有理「あーもう、こんなの!」

 ブチギレた有理の腕が変化、青みがかりひらひらとした触手へと変化する。

 光隆「カツオノエボシ?」

 有理「スプラッシュ・フィンガー!」

 掛瑠「…」フルフル

 五本の指が変化した触手から25本の拳に分かれ、賊徒を守っている“車高が低く老害が好む例の車”を見事に粉砕する。

 光音「すごい」

 掛瑠「…」ブルブル

 有理「どんなもんだい!」

 光隆「おいまた来るぞ!」

 寿圭は更なる戦力として、待機させていた車を逐次投入して行く。


 秀喜「幾ら何でも愚策です」

 寿圭「アテクシに指図するな、テメェも加害側か?」

 秀喜が興一に愚痴っていたクソ上司、それこそが寿圭の事であった。そして男である彼が言って聞かないなら女の副官が…とも思うが、諫言をした副官は「自己都合」で財団を辞めるか療養へと入ってしまった様だ。


 興一「光隆、林の中から全部破壊できないか?」

 光隆「分かった」

 光音「流石に光隆一人は厳しいです、私も行きます。」

 有理「掛ちゃん、援護するよ!」

 掛瑠「にいさんを…いじめんな!!」

 続けて掛瑠のツララ風雨が発動、大量の氷柱が天井から止めどなく落下する。


 「隠れろ!」

 「ぐわぁぁぁ!」

 秀喜「興一の弟子!」

 秀喜は特殊部隊の盾を用いて自らをガードし防ぐ。


 光隆「このまま行くぞ!」

 光音「氷柱は防ぐ」

 槍をぶん回す光音が、光隆の傘となり正面突破を成功させる。


 秀喜「…!」

 寿圭「どくザマス!」

 秀喜「!?」

 されど秀喜の盾を寿圭がどついて強奪、氷柱の雨に曝されてしまう。しかし秀喜は自分のバックパックを盾にしつつ受け身を取りながらも車の後方へと避ける。そしてペンライトを秀喜が掲げ、何かを訴えていた。


 秀喜「…頼む、気付け」

 チョウナ「あれは、ピカピカと…って掛瑠止めて!」

 掛瑠「何故?」

 チョウナ「止めないと興一さんが君を殺す。興一さん!」

 有理「もしかして、モールス?」

 興一「…読み取った」

 《興一、俺ごと吹っ飛ばせ》ペンライトで彼が示していたのは、その言葉だった。

 趣味として電信を行っていたチョウナはモールス信号が読め、興一も昔の航海で使われていたものだった為に理解できた。

 有理も視力が良く小さな灯りも理解できたが、掛瑠は弱視(左右0.4)で訴えてると言う事実すらも認識できなかった。


 興一「エントランスのガラスはほとんど割れてる、少しの火力なら行けるな。斥力!」

 興一は小さい身体ながらも力強く張り手を行う。その瞬間、強烈な斥力が投射され車の残骸ごと寿圭とその賊徒を吹き飛ばした。


 光隆「あいつら上手くいったんだ」

 光音「第三波、もうすぐ来る」

 光隆「よぉし!」

 第三波として接近する賊徒の群れへ、光隆は藪の中から狙いを定める。

 光隆「喰らえ、バブリーアタック!」

 巨大な水風船のような物が幾つも賊徒へと突撃させ、車へと直撃すると水圧によって崖へと次々と落ちていった。

 光隆「これで、みんな助かる。」

 光音「興一さんからメール来たけど、財団と警察が後は自己処理を行うみたい。」

 光隆「分かった、そろそろ帰ろう」


 しんと静まり返った旅館のエントランス、掛瑠と有理が高欄から惨状を望む。


 掛瑠「人が、沢山血を…」

 有理「仕方なかったよ、難癖を付けてこんなテロを行ってきたのは相手だから。」

 掛瑠「それと有理…」

 有理「なに?」

 掛瑠「騙してたんだね、毒の能力だったなんて…」

 有理「違う、これは……能力の……形質で……“らりるれろ”なんだ…」

 何故、何故思った様に声が出せない。補聴器が壊れてる訳じゃない、何なの?

 掛瑠「分からない、釈明にもなってない。やっぱり、みんな…」

 去って行く掛瑠の後ろ姿に、有理は疲労からか追う事が出来なかった。

 有理「待って、掛瑠!」

 有理は虚空を睨む。「枷を外せ、お前のせいだ」そう独りごちったその時、正面から光隆達が接近する。


 光隆「あ、有理!お前毒の力だったのか!」

 有理「少し枷を掛けられてたけど、実はそうなの。」

 カンナ「枷って、誰から?」

 有理「光音、貴方のやった事は正しかった気さえする。」

 光音「まさか……!?」

 興一「さて、みんな体冷えてるだろうしお風呂にしようか。」

 光隆「掛瑠は先風呂か?」

 有理「今別れて…」

 光隆「そうか」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る