【ワールド・ワイドフロンティア】女神アリスとその従者たちが、異界の情念が至る果てを見届ける物語

女神、マイムマイムマイムマイム

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「はい、こっち！」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「はい、あっち！」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「もっと声出して！」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「はい、後ろ！」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「はい、戻って！」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「マイムベッサンソン！」

「遅れてるよ、マルシャンスさん！」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「もっと足上げて！」

「マイムベッサンソン！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！」

「マイム！」

「マイム！」

「「「マイム！」」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！」

「マイム！」

「マイム！」

「「「マイム！」」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！」

「マイム！」

「マイム！」

「「「マイム！」」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「マイム！」

「マイム！」

「マイム！」

「「「マイム！」」」

「「「マイムベッサンソン！」」」

「ほい、そっち！」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！　マイム！　マイム！」

「「マイムベッサンソン！」」

「マイム！　マイム！」

「「マイム！　マイム！」」

「「「マイムベッサンソン――――」」

　キャンプファイヤーらしき儀式は、夜明けまで続いた。

♪

「ほう――――」

　光の差さない部屋には、しかし絢爛と言えるほどの明るさが満ちていた。金髪オールバックに、司祭のような白いローブ出立ちの壮年の男。彼は手下の『完全者』たちが撮影した映像がリアルタイムに映し出されるモニターを見ている。

　そう――――彼こそが宇宙大将軍ジェバダイアその人だった。

「どう思う、佐前（ささき）よ」

「⋯⋯あの下らん茶番のことか？」

　壁に寄り掛かった筋骨隆々の大男が鬱陶しそうに口を開いた。映像では、少女と男二人がカメラ目線でずっと踊り続けている。

「あの『悲哀』の勢力を撃破したと聞けば、とんだ小娘じゃないか」

「だが、その『才能』は中々どうして埋もれさせるのは惜しい」

「アレ、が？」

　無邪気に踊り続けているだけの映像。カメラに映る表情は無邪気な少女の笑顔に過ぎない。

「⋯⋯ああ、言葉が足りなかったな。我は手下の『完全者』たちに映像端末を持たせている」

「な、ではまさか！？」

「察しがいいな。撮影者の位置は何度も入れ替えているが、映像は全てカメラ目線で撮影されている」

　つまり、潜む『完全者』たちの位置を完全に把握していた。見張られているという情報が仮に漏れていたとしても、ここまではっきりとタイミングを合わせることは出来るだろうか。

「そこまでの、感知能力を⋯⋯？」

「いや、違うな。感知や智略の類であれば、『悲哀』を厄介さを上回っているとは思えん」

　『完全者』たちの配置は、『悲哀』に対抗するために配置した布陣だ。彼の索敵に引っ掛からないように綿密に計画されている。

「では？　勿体ぶるな」

「思うに、『女神の御加護』だ。我々に近しい力を有している。それに、泳がせていたとはいえ、我々を翻弄した『悲哀』を軍門に下した手管は相当のものだ。洒落た挑発のユーモアも気に入った」

「決まりだな。我が向かおう」

「待て。何事も急くのはお前の悪い癖だ」

　不機嫌そうに眉を顰める大男。

「対応が滞っている悪竜王への有効なカードだ。『御加護』に対しても有効な可能性が高い」

「我の実力では不足と？」

「そうは言っていない。むしろお前の力は私も感服するほどのものだ。誇るがよい」

　だからこれは、と続ける。

「適材適所という奴だ。機械王と黒き死神を差し向けろ。奴らであれば優位に立ち回れる。まずは完膚なきまでに叩き潰せ。そして殺さずに連れ帰るのだ。

　誰が上で、誰が下か――――思い知らせてやる」

「は！　承知いたしました！」

　これまで音もなく息を潜めていた『完全者』が声を上げた。教育通りの動きをこなすだけの『才能』があると見込んだ者だ。

　黒き死神が討たれたと報告を受けるのは数時間先のこと。

「『浄化』と、『悲哀』と、『狂気』か――――

　その『才能』、私がうまく使いこなしてみせようぞ」