女神アリスとその従者たちが、異界の情念が至る果てを見届ける物語

プロフィール

「人の想いが歪んで壊れないように、私はすべてを受け止めて戦うの」


【名称】マギア・アリス(人としての名前は、叶遥加)

【神名】女神アリス

【種族】女神

【性別】女性

【強さ】★★★☆☆(マギア時)

【武器】終焉世界ハッピーエンドストーリー

 一メートル半にも匹敵する純白の大弓。大弓も矢も魔力が通じる限り無限に召喚できる。その世界に人の夢が残っている限りは決して壊れない希望の象徴。大弓や矢を直接振り回すことで接近戦も可能となる。


【特殊能力】

固有魔法フェルラーゲン『救済』:

 女神としての権能。その純白の光に触れた存在はあらゆる呪詛から解放され、至上の幸福のまま魂ごと霧散する。『終焉世界ハッピーエンドストーリー』の大弓に乗せられたこの魔法は、同じ世界の中であれば過去・現在・未来・あらゆる平行世界の全ての因果軸に届く。

 別の世界に逃げ込めば『救済』の光は届かない。かつて高月さんはその方法で『救済』の魔法を攻略したことがある。


固有魔法フェルラーゲン『浄化』:

 『救済』の魔法の超劣化版。この世界では基本的にこちらの魔法を使う。

 意志や信念の強さで『浄化』をある程度防ぐことができる。逆に意志を無くした本当の怪物には防ぐ手がない。単純な威力としては『救済』の一億分の一くらい。また、あらゆる状態異常や異能を解除する効果も持つ。


魔力顕現アシスト

 女神パワーの一つ。情念の怪物由来の相手に触れることで、自分の魔力とやり取りすることができる。なにかと魔力が足りていない真由美ちゃんに魔力を分け与えたり、実質魔力無限の高月さんの魔力から供給を受けたり。

 この能力の性質上、情念の怪物相手なら『救済』の魔法がなくとも触れるだけで瞬殺できる。(存在を構築している全魔力を一瞬で奪い取れるため)


【容姿】

 身長147cm。小動物のような可憐さと、英傑の風格を併せ持つ不思議な魅力。

 純白の長髪をポニーテールにまとめている。女神モードでは淡いピンク色のキトン(大きな一枚の布を身体に巻き付ける衣服)を身につけているが、お忍びモードでは色々おしゃれしたいと思っている。変装も兼ねてちょくちょくとんでもない格好を披露してくれる。


【性格】

 慈悲深く、慈愛に満ち、思慮深い。

 完璧な人格かと思えばだいぶお茶目さん。あまり弱みを見せたがらない抱え込むタイプだが、本人はそれを反省していて、なるべく誰か頼るように意識している。社交性がある甘え上手で、容姿も相まってか人の警戒を解くのがうまい。


【経歴】

 色々あって割と最近女神になった。女神リアとは同期入社(?)の新米女神。けれど年齢の差からかアリスは結構リアを立てるのでかわいい後輩ポジションに落ち着いている。

 この世界にやってきた理由はもちろん情念の怪物関係。『あらゆる情念の怪物を滅ぼす』法則として機能している女神として、役割を果たすために。リアさん的にはメリットしかないはずなのできっと快諾してくれたことでしょう。(願望)

  彼女の女神パワーを使えばこの世界のすべての情念の怪物どもを瞬殺できるが、ハングアップから話を聞いたことで、彼女たちなりにこの世界でうまくやっていることを知って『救済』の魔法は使用しないことにする。

 最終目的としてはプロローグの討伐。エンドフェイズに対しては判断保留。他のマギアたちは元気でやってくれたら良いなって。

 それでも、なるべくこの世界のことはこの世界の人たち(異世界から来ている人たちも含め)がなんとかするのが最良だという考えから、自分たちはあくまでも最後のセーフティネットとして行動している。





「手を伸ばせば届くんだ――――だったら伸ばせねえと嘘だぜ!!」


【名称】マギア・ヒーロー(人としての名前は、高月あやか)

【種族】情念の怪物

【性別】女性

【強さ】★★★★☆

【武器】英雄神髄ヒーローハート

 頑丈なだけで特に能力もないグローブ。それだけあれば、彼女は無限に強靱となれる。 


【特殊能力】

固有魔法フェルラーゲン『増幅』:

 攻撃、破壊力、機動力、自然治癒等の力を増幅させる。増幅の規模は、魔力が続く限り無限。あらゆる情念の振り幅を魔力に転換できる特異な精神構造を有する彼女にとっては、『増幅』の幅はまさに無限。


ネガ詠み『輪廻のボア』:

 人が人として生きるあらゆる業を内包する漆黒の巨人を召喚する。情念を有する存在の精神を汚染し、業を蒐集する使い魔『終わりのあやか』を無限に生み出すことができる。精神汚染の影響は最も近くにいる高月あやかが最大の影響を受けるが、彼女はもはやあらゆる呪詛や宿業と向き合えるほど成長を遂げている。


超天才児:

 彼女の世界において歴史上でも指折りの武術の才能を有する。魔法抜きでもその身一つで卓越した戦闘能力を誇り、状況によっては魔法を使わない方が強い。恐るべきことに、彼女はまだまだ成長期なのだ。


【容姿】

 身長155cm。ベリーショートの黒髪に猛禽類のような目つき。

 体格としてはやや小柄だが、無駄のない筋肉の付き方をしている。意外にグラマラス。漆黒の戦闘服、白いハチマキ、赤いマフラー、両手に銀のグローブ『英雄神髄ヒーローハート』。


【性格】

 正義感溢れる俺様至上主義。決して折れず曲がらずの強靱な精神力を持つ。女神アリスとは元々敵対していたが、色々あって今は用心棒になった。

 本編時空の本物の高月さんなので、社長戦争や他の自主企画の高月さんとは別人。記憶も特に共有されていない。





「自分の夢に胸を張れる――――そんな私になるために」


【名称】マギア・メルヒェン(人としての名前は、大道寺真由美)

【種族】情念の怪物

【性別】女性

【強さ】★★☆☆☆

【武器】遠夢見鏡トオキユメミノキョウワールドヘッジ

 ファンシーな柄が描かれたフィールドスコープ。覗き込むと対象(物質だけではなく概念を含む)の組成情報を視認できる。視認し、理解に及べば『創造』の魔法で生成可能。一応、鈍器にもなるほど頑丈。


【特殊能力】

固有魔法フェルラーゲン『創造』:

 周囲にビー玉ほどの白球が無数に浮かぶ。それらは万能の素材。組み合わせてあらゆる物質を創造する。主に武器を生成するのに用いられ、日本刀を主力武器に好む。彼女の理解に及ぶ範囲内であれば、物質だけではなく概念や異能も創造できる。


ネガ詠み『絵本のメルロレロ・ルルロポンティ』:

 見開きの五メートルを超える巨大な水色の絵本を召喚する。その中からは三メートル程の巨大な水色の女王マネキンが屹立する。女王はずっと後ろに下がり続け、絵本のページで形作られた紙の騎士たちがその身を守る。ページがなくなると、仕方がないから殴り合う。


【容姿】

 身長145cm。水色の長髪、姫カット。

 水色のゴスロリ服。西洋人形のような美しさ。ちんちくりんな体型をとても気にしている。背筋正しく、目元もキリッとしているが、どこか儚げなお姫様な印象の風貌。


【性格】

 嫉妬深く気難しいところがあるが、すごい真面目ちゃん。やるべきことに一生懸命で健気な印象があるが、気を許していない相手にはツンツンしている。分析能力が最近突出してきた。礼儀正しいが、敵にはとても厳しい。肝心なところでトジっ娘。

 ファンタジー世界に憧れを抱いていて、今回の遠征を誰よりも楽しみにしていたのは秘密だ。(バレてる)





「私は、ジョーカー。切り札で、嫌われ者」


【名称】マギア・ジョーカー(人としての名前は、暁えんま)

【種族】終わりのあやか

【性別】女性

【強さ】★★★★☆

【武器】歪曲永劫ショッキングショット

 89式5.56mm小銃。魔力が保つ限り装填銃弾数は無限で、壊れてもいくらでも召喚できる。ただし最大召喚数は二丁まで。


【特殊能力】

固有魔法フェルラーゲン『時空』:

 時間と空間を歪める。時間であれば停止・遅延・加速が可能だが、時間を巻き戻すことは出来ない。空間であれば凝固・歪曲・置換が可能。空間を凝縮して壁を作ったり、空間ごと歪めて肉体をすり潰したり、瞬間移動したりも可能。

 どちらも効果範囲や効力を強めるためには溜め時間が増える。特に時間停止や空間置換は少なくとも数秒の溜めは必要になる。


ネガ詠み『妄執のトロイメライ・ハート』:

 一メートル四方に収まる紫色でハート形の心臓を召喚する。脈打つごとに周囲の情念を共振させる。トロイメライ・ハートの脈動は同一時空間の全ての知的生命体の情念を爆発的に膨れ上がらせて、どうしようもない想いに苛まさせる。結果、魂が弱い存在から順に発狂して自死に至る。

 また、その効果はネガに近いほど効果を発する。同じ世界にいる限り無効化は出来ないものの、ある程度距離を離せば致命的な影響は避けられる。なお、このネガは移動出来ない(『時空』の魔法で無理矢理動かしたりは可能)ので、逃げることで発狂死は避けられる。


【容姿】

 身長162cm。腰まで伸びる黒髪、見るものを威圧するようなギョロ目。

 常に睨んでいるような印象を受けるが、ただの生まれつきなので本人に悪気はない。漆黒の喪服を身につけている。目つきを除けば日本人形のような美しさ。


【性格】

 根暗で大人しい。けど芯は強かで、これぞというものは決して譲らない。打たれ強く、どんなに追い詰められても執念深く勝利に噛みつく。

 感情を表に出すのが苦手なだけで、人を気遣ったり、細やかな配慮は上手。黙っていればきっと理想的な大和撫子。吃るので、短く区切って話す。

 好きなもの、アリスとコーヒー。

 嫌いなもの、メルヒェンと紅茶。

 駄目なもの、高月さん。


【経歴】

 高月あやかの『輪廻のボア』の使い魔、終わりのあやかの統括者マザー

 その人格の大元は、かつて人間の範疇にあった叶遥加と唯一肩を並べて戦ったマギア。光に対なす影となることを願った彼女はやがて『囁きの悪魔』の傀儡となり、遥加の矢によって命を絶った唯一の存在となる。彼女の存在は女神アリスの行動原理の基盤となった。

 マギア・メルヒェンとはかつて輪廻のネガ結界内でお互いに得体の知れない怪物として潰し合った宿敵同士。最期の世界では宿敵と認め合った上で童話の女王にトドメの銃弾を下している。

 輪廻のネガ結界諸共に消滅したが、『輪廻のボア』の使い魔として再生成された。奇しくも、情念の怪物を問答無用に消滅させるアリスの『救済』が失われたことでその存在が世界に許されている。

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