第5話

 シェダルが目覚めたのは翌日の昼だった。川から釣り上げた魚を焼いていると、匂いにつられたのか起き上がってきた。イブが正面から「おはよう」と声をかければ、初めは寝ぼけ眼だったものの次第に自分がどうなったのか理解したらしく、彼は申し訳なさそうに頭を下げる。

「僕たちが生きてるってことは、ナックラヴィーは……」

「全部壊した。もう、突然倒れたからびっくりしたよ。体調は?」

「まだちょっと頭が痛いけど、動けないほどじゃない。……あの、なんで僕、服着てないの?」

「さすがにずぶ濡れの服のまま寝かせておけるわけないでしょ。干してあるの。勝手に脱がせてごめんね」

「謝るのはこっちだよ。色々と世話になりっぱなしで申し訳ない」

 生地が分厚いせいか、まだ多少の湿り気はあるものの着られないほどではない。イブは木の枝に引っかけておいた彼の服を取って渡した。シェダルは礼を言っていそいそと袖を通し、「あれ、オリフィニアは?」と辺りをうかがう。

 そこ、とイブはシェダルの隣を指さした。オリフィニアはシェダルの看病をすると張り切って、疲れてしまったのか先ほど眠りについた。すうすうと大人しい寝息を聞き、シェダルの顔に穏やかな笑みが浮かぶ。もう昨日ほどの熱は無さそうだ。

 ちょうど魚が焼き上がり、シェダルに一匹渡してイブも香ばしい皮に歯を立てる。しっかりと中まで火が通り、外はパリッと、身はほくほくとしていて柔らかい。一匹だけでは足りないだろうと思って余分に焼いておいて正解だった。美味しくて次々に食べてしまう。

 腹ごしらえを済ませたところで、ハッとしたようにシェダルが周囲を見回し始めた。

「僕の荷物ってどこかな」

「ここ。私のカバンと一緒に置いてある。中は見てないから安心して。濡れてないか確認しておいた方がいいと思うよ、川の上で浮いてたから」

「そうさせてもらうよ。……ああ、うん、案の上っていうか当然っていうか、水浸しだね……」

 口調はかなり残念そうだが、表情に落ち込んでいる様子はない。てっきりカバンを失くした時のように慌てふためくかと思ったのだが。いまいち慌てる基準が分からない。

「そうだ! 君、怪我とかは?」

「左足を痛めたのと、あとはすり傷と打撲が何ヵ所か。あなたは熱で倒れた以外に新しい傷はなにもないし、オリフィニアは無傷だから安心していいよ」

 けどなあ、とイブは負傷した左足を撫でた。ちょうど足首のあたりを痛めている。歩けないこともないが、走ったり素早く動くのに支障がある。

 一刻も早く「超大型幻獣」が現れる港町に向かいたいのに、これでは辿り着くのに倍の日数がかかるどころか、到着したとしてもすぐに討伐が出来ない可能性がある。小遣い稼ぎになればと依頼だって余分に受けている。彼らに関わりあったのは自分の判断だが、同行していなければこんな怪我をせずに済んだのにと思わなくもない。

「ごめんね……」

「あっ」

 シェダルに謝られ、もしかして内心で呟くつもりが口に出していただろうかと、イブは口を押さえる。彼は面目なさげに何度もごめんねと繰り返し、どんどんうつむいていった。

「怪我のことは気にしなくていいから。大人しくしてればそのうち治るし。それより聞きたいことがいくつかあるんだけど」

「なに?」と顔を上げたシェダルの目に涙が浮かんでいる。気に病むととことんまで考え込んでしまう性質らしかった。

「ナックラヴィーに襲われた時、急に光が現れて攻撃を防いでくれた。一回だけじゃない、何回も。あれを出したのはシェダルでしょ」

「……見間違いじゃないかな」

「すっ呆けるのは無し。残念だけどしっかり見た。あなたとオリフィニアが襲われそうになった時、腕を横に振ったでしょ? あれも見てた」

「ううん、まあ、そうだよね。見てないわけがないよね」

 イブにごまかしは通じないと感じたのか、シェダルは諦観の笑みをこぼし、なにから説明したらいいかなと呟きながら頬をかいた。やがて腹をくくったのか、彼はイブの左足に手を伸ばした。

「ちょっと触っても大丈夫?」

「えっ、なんで」

「その方が手っ取り早いから」

 なにが手っ取り早いのか分からないまま、イブはこっくりうなずいた。ズボンの裾をたくし上げると、防具を外した素肌が露わになる。出来るだけ見ないようにしていたが、足首は赤々と腫れていた。

 シェダルの手が足に触れる。まだ少しだけ指の先が熱っぽい。頭が痛いと言っていたから、まだ体調は万全ではないのだろう。

「なにをするつもり?」

「治すんだよ。君の怪我を」

「はあ?」

「少しだけじっとしていてくれると嬉しいな」

 いや治すって、どうやって。問いかけたかったが、彼が集中状態に入ってしまったので聞くに聞けない。言われた通りにじっとしているしかなかった。

 だがイブはすぐにびくりと体を揺らした。負傷した部位に触れたシェダルの手が黄金色に輝き始めたからだ。正確にはシェダルの手が、ナックラヴィーの攻撃を防いだ時と同じ光の膜をまとっていると言うべきか。驚いた際に足を引っ込めてしまい、シェダルから咎めるような視線を送られる。

 大人しく足を差し出すとまた触れられる。光は徐々にシェダルの手からイブの足首へと移動し、日差しのような温かさがじんわりと伝わってきた。心地よいぬくもりに思わず気の抜けた吐息が漏れる。

 時間にして十分にも満たなかったと思う。あまりの心地よさにうとうとしていたところで「終わったよ」と声をかけられた。

「動かしてみて。痛みはない?」

「……うん、全然痛くない。それどころか前よりも軽くなった気がする」

 歩いたり、走ったり、飛び跳ねても問題ない。

 シェダルは一体なにをしたのか。イブの視線を受け、彼は照れたような、かすかに怯えるような色を目に浮かべている。

 ――そういえば一昨日、能力がどうとか言っていなかったか。

 僕ってあまり戦闘系の能力は持っていないから、と。どういう意味かと聞く前にはぐらかされた。

「シェダル、あなた……何者?」

「言ったはずだよ。僕の名前はシェダル・エアスト。もしかして知らないかな」

「なんとなくエアストって名前に聞き覚えはあったけど、似たような名前をどこかで聞いたのかなって思ってた。けど、ひょっとしなくても有名な名前かな」

「それなりに」

 だって、とシェダルは人差し指をくるくると動かした。どこからともなく粒子状の光が現れ、彼の指先で踊るように旋回する。

「魔術師だから」

「……冗談?」

「じゃないよ、本当のこと」

「でも魔術師は処刑されたり、離散したって……」

 イブが持つ魔術師についての知識はあまりに少ない。父から話を聞いた時も、おとぎ話の類だと思ったほどだ。けれど幻獣が存在しているのだから魔術師も存在したのだろうと考えて、まさか現存しているとは思わなかった。いや、今でも少しだけ残っているのだったか。混乱して考えがまとまらない。

 うんうんと唸っていたら、苦笑したシェダルに「順番に説明するから落ち着いて」となだめられた。

「君が言った通り、魔術師のほとんどは二百年前に処刑されるなりして消えた。だけど僕の生家であるエアスト家は残ってる」

「……なんで?」

「幻獣の区分に『人型』があるのは知ってるよね。それはつまり」

「人間が材料になってるってことでしょ」

「正解。でもそれが露見したのをきっかけに、魔術師は非人道的な行いをしたとして処刑されたんだ。エアスト家がそれを逃れたのは、幻獣は作ったけど人間を材料にはしなかったから。幻獣作成の永久禁止を条件に、今もこうして残ってる」

 シェダルの指先で踊っていた光がイブの前までふよふよと漂ってくる。しばらく空気の流れに揺蕩たゆた っていたが、次第に火花が弾けるようにちかちかと消えていった。

「魔術師が幻獣を作るのに、一番大事なのはなにか知ってる?」

「えっと……確か、神力イラ 、だった? 昔に聞いたから、だいぶうろ覚えだけど」

「合ってるよ。神力は神さまが人間を作った時の力の名残だって言われてて、だからこそ幻獣みたいな人工生命体すらも作れた。ようするになんでも出来るんだよ。でも、なんでも出来るわけじゃない」

「…………はい?」矛盾していないか、とイブは首を傾げる。

「使う人次第ってこと。僕は守ったり癒したり、そういう系統は得意なんだけど、攻撃するのは苦手なんだ。僕の役目的にもね」

「役目?」

「僕の――というより、エアスト家の使命は『幻獣の調査・記録およびそれの管理』なんだよ。どうしても仕方がない場合は幻獣の処分を決定することもあるけど、基本的に僕らは幻獣の保護をしてる」

 カーバンクルを捕まえようとした時、シェダルが強く反対してきたのはそのためか。

 イブの怪我が治ったのも、彼が神力を使って治してくれたということだろう。ナックラヴィーに襲われた時の光の膜も神力だった。神力というのは目に見えるものなのだなと思ったが、シェダル曰く「見えるようにしてるんだよ」とのことだ。

「空気と一緒で、普通は目に見えない。でもそれじゃ使いにくくてさ、あえて『神力に着色する』っていう力を使ったうえで、僕は扱ってる。そのせいで余分に消費しちゃうんだけど」

「消費ってことは、無限に使えるわけじゃないってことか」

「容器に入った水は飲めば無くなるでしょ? それと同じだよ。使えば使うだけ減る」

「じゃあ昨日倒れたのは、神力が無くなって力尽きたから?」

 そうだよ、とシェダルがうなずく。よく寝てよく食べれば回復するというが、消費した分に応じて回復時間が伸びる。普段はめったに力を使い切るなんてことはなく、むしろ頼り過ぎないように気を付けていると彼は語った。

 シェダルはカバンを開けた。ぐちゃぐちゃに濡れた中身を地面に並べると、一つずつ順番に手をかざしていく。時間が巻き戻るように乾いていくのが分かった。文字が滲んで読みにくくなっていた紙も、泥まみれになって使えそうもなかったペンも、なにもかも元通りだ。

 その様子を眺めながら、イブは「怪我を治せるんならさ」と怪訝な面持ちで問いかける。

「なんで自分の背中は治さないの」

「あー、やっぱり見た、よね?」

 気絶したシェダルの服を脱がせていた時、彼の背中に古い傷跡を見つけたのだ。右の肩甲骨から左の脇腹にかけて、爪痕と思しき筋が三本あった。シェダルは傷をまさぐるように背中に手を伸ばす。体がかたいのか、動きがやたらとぎこちない。

「なんていうのかな、教訓というか」

「幻獣から攻撃された時にでも出来た傷?」

「うん。といっても最近じゃないよ。初めて幻獣調査に出た時だから、六年前……十四歳の時だ。あまり近づきすぎるなって言われてたのに、言いつけを忘れて、結果的にむだに刺激しちゃったんだ。で、この怪我」

 もちろん治そうとしたけどね、とシェダルは苦笑した。

「『いい勉強になっただろ。失敗談として覚えておけ』って同行していた父に言われてね。怪我を消しちゃうと、失敗まで消しちゃう気がして、そのまま残すことにしたんだ」

「……もう痛くはないの?」

「全然。触ってもなんともない。あ、もしかして見苦しかった?」

「そうは言ってないでしょ。私にだって傷跡はあるし」

 あなたほど大きくて深そうなものではないけど、とは言わないでおく。

 一通り彼の力を目にしたところで、イブの中でなにかが引っかかった。

「攻撃系は苦手だって言ったけど、じゃあ急な嵐は?」

「嵐? なんのこと?」

「あなたが倒れたあと、突然天気が変わってさ。ナックラヴィーが竜巻にさらわれて、落ちてきて気絶したところを仕留めたんだけど」

「……僕じゃない」

 本気で分からないらしく、彼は眉間に皺を寄せていた。

「無意識に神力を使ったわけじゃなくて?」

「あり得ない話じゃないけど、子どもじゃないんだからそんなことしないよ。だいいち身を守るのに使い果たして倒れたんだから、そんな規模の嵐を起こせるほどの力、なかったと思うし」

 では本当にただ天候が急変しただけだったのだろうか。危機を助けるかのように嵐が起きて、敵が倒れたら晴れ間が戻ったのも、偶然だったと。竜巻に襲われたのがナックラヴィーだけだったのも。

 ――いや、絶対そんなわけない。

 イブの勘が告げている。あれは普通の嵐ではなかった。天気が変わる前は、いくら急とはいえ風が冷たくなったり、すんと鼻の奥まで通り抜けるような雨の湿っぽいにおいがしたり、多少の前兆があるものだ。けれど昨日の嵐の前にそんなものはなかった。

 単純に戦闘中で気が付かなかっただけではないのかと言われれば、返す言葉もないのだが。

 ふとシェダルを見ると、彼は乾いて元通りになった紙になにか書きこんでいた。

 そういえば昨日もなにかしら記録していたなと気になり、イブはそっと身を乗り出した。彼の人柄を象徴するような優しい筆跡の文字がずらりと並んでいる。だが分かったのはそれだけだ。

 何語で書かれているのか理解できなかったからだ。

「……なんて書いてあるの?」

「なんでもないよ。日記みたいなもの」

 うそだ。目が泳いでいる。

 彼の使命は幻獣の調査・記録およびそれの管理だと言っていた。昨日遭遇したカーバンクルと、群れで現れたナックラヴィーについての記録をしている可能性が高い。幻獣の情報なんて最高機密にも等しいだろうし、なにかしらの暗号を用いて記録しているのだろうと見当をつけた。

「……昨日のナックラヴィーはどこから現れたのかな。一昨日あなたたちを襲ってたのも。こんな立て続けにナックラヴィーが、海でもないところに出てくるなんて聞いたことない」

「僕も長く調査してるけど、確かに初めてだな。迷い込んできたっていうには海から距離があるし。考えられるのは『どこからか運ばれてきた』『近くで作られた』かなあ、と」

「作る? あれ、でも幻獣って今は……」

「今の時代、幻獣を作るのは禁忌だよ。作ったことが明らかになったら昔の魔術師たちみたいに、裁判の後に火刑だ」

 神力の使用は禁じられていないのだなと思って疑問を口にすると、「神力は傷だけじゃなくて病も癒せる。それを本業にしてる魔術師の家系がもう一つあるんだよ」とシェダルが答えた。彼のエアスト家以外にもう一つ残っていたのか。

「だから可能性としては『どこからか運ばれてきた』が一番高いんだけど」

「でもなんのために? それにあのナックラヴィーたち、あなたたちを狙ってる気がしたよ」

「じゃあもしかして――」

「……うー、シェダルさん?」

 もぞもぞと小さな体が動いた。話し声でオリフィニアが起きてしまったようだ。彼女はゆっくりと身を起こし、シェダルに頭を撫でられたことで完全に目を覚ました。

 かと思うと、急に彼に抱きついた。イブが手を伸ばしたものの間に合わず、シェダルは背中から勢いよく倒れ込んだ。

「ああっ良かったわシェダルさん! 元気になったのね!」

「今ちょっと元気じゃなくなったよ……ぶつけたところが痛い……」

「急に倒れてしまうから心配したのよ! もう起きないんじゃないかって、あたしとても、とても……」

 オリフィニアの双眸から大粒の涙がぼろぼろとこぼれ始めた。イブとシェダルが揃ってぎょっとする。彼女はわあわあと声を上げて泣きじゃくり、シェダルの胸にすがりついた。

「お、お父さん、みたいに、冷たくなっちゃうんじゃ、ないかって、とても怖くて、さみしくて」

 ――ああ、そうか。

 彼女の胸にはまだ、父の死という傷が深く刻まれているのだ。

 神力では決して癒せない、あまりに悲しい傷だ。

 また自分の前から大切な人がいなくなってしまうのではと感じて、オリフィニアはずっと怖かったのだろう。イブがそう感じなかったのは、必死に隠していたからに違いない。シェダルは優しく少女の頭を撫で、柔らかな笑みを浮かべた。

「大丈夫だよ。ごめんね、心配させたね」

「う、うぅ、うわああん」

 初めて見るオリフィニアの泣き顔に、イブは恐る恐る彼女の背中に手を伸ばした。少しでも落ち着けばと、優しくそこを撫でてやる。

「…………ん?」

 不意に違和感を覚えた。なにかおかしいと思うのに、どこがと訊ねられると悩む。けれど確かな違和感だ。

 オリフィニアの髪は尻の辺りまで伸びていてかなり長い。緩やかにうねってもいて、天色の毛先は色合いも相まってまるで波のようにも見える。

 ――黒い部分が、少し減ってる気がする。

 彼女の髪は毛先以外、カラスの羽に似た黒色をしている。

 なんとなく、黒色と天色の割合が変化している気がしたのだ。

「僕はもう大丈夫だから、安心して。ね?」

「本当? 本当ね?」

「元気いっぱい。オリフィニアの顔を見たら元通りになったよ」

「本当? 嬉しいわ! なんだかとっても嬉しい!」

 涙をぬぐい、オリフィニアは満面の笑みで喜んだ。ただでさえ密着しているのにさらに力強く抱きしめられたのか、シェダルから「ぐえっ」と押し潰されたような声が聞こえた。

 イブはもう一度オリフィニアの髪を眺めて頭を振った。はっきりと違和感だと言えるほど彼女の髪を見ていたわけではない。光の加減で違う風に見えていただけの可能性もある。きっと見間違いだろうと自分を納得させた。

「あ、ねえシェダル。さっきの『もしかして』って続きって、なんて言おうとしてたの?」

「またあとで言う……ちょっ、オリフィニア、もう少し力を……」

「シェダルさんが元気になってくれて嬉しいわ、ちゃんとご飯は食べなきゃダメよ? じゃないとまた倒れちゃうものね」

「いや、別にご飯を食べてなかったから倒れたわけじゃ」

 あれこれとシェダルが説明するのも構わず、オリフィニアは一方的に可愛らしい説教を繰り返している。とても先ほどの続きを聞ける状況ではない。

 ひとまず状況が落ち着いたら先を急ごうと、イブは密かにため息をこぼした。

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