第6話
結局四時限目の内容なんて頭に入らなかった。『予知夢』のおかげで知識はあるから別に良かったのだが。
昼休みになり、俺と
先に席を確保してくれていた
「お、サンキュー」
「あぁ」
いただきますと互いに手を合わせてから弁当の蓋を開けた。
「なぁ、
「ん? どうした?」
「俺の杞憂だったら別にいいんだけどさ」
そう言って
「何かあったよな。『予知夢』関連か? それとも
「何かある風に見えるか?」
「長年一緒にいるんだ。分かるよ」
言いたいことが終わったからか、
俺はさっきの時間に考えていたことを素直に話す。
全て話し終えると
「確かに怖いな。夢は『記憶の集まり』で主に情報の整理のために見るもの……らしい。だから今の
「一応、『予知夢』だな」
「だったら一回でいい。その『予知夢』に抗うのはどうだ? そしたら夢の通りに100%なるわけではないと証明できるし、仮に死ぬ夢を見た場合回避できるだろ?」
「なるほどな。確かに『予知夢』に抗ったことが一回もなかった。早速試してみるよ」
「おう! 頑張れよ」
本当に
やっぱり持つべきものは最高の友達だな。
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