16:スポーツテスト

一種目め:握力


「おーい!祐哉一緒しようぜ」

「いいよー!」

「ふんっ!」


結果

右:52㎏

左:50㎏


「次、祐哉な」

「ありがと。はっ!」


結果

右:56㎏

左:58㎏


「うおう!?おまっ!!力強いな!?」

「鍛えてるからな」

「そんなの初耳だぞ!?」

「言ってないしw」

「言えよ!!」

「え、何で?めんど」

「ひど!!ww」


二種目め:シャトルラン


「一緒走ろうぜ!どっちが多く走れるか対決な!!」

「じゃ、負けた方がジュース奢るって事で」

「おっしゃ!のった!!」


トゥ、トゥ、トゥ、トゥー!

レベル1

トゥルル♪

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・ピー♪

ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド・ドー♪


~~~~~

「ハァッハァッハァッ!」


陽輝は大分息切れしているようだ。


「ハァッ!もっ!無理ー!!ハァッハァッハァッ」


結果は103回


「祐哉すげぇな。まだ走ってるし……」


周りの人達も祐哉のことを驚いた眼で見ていた。

今まで祐哉のことを悪く言っていた人もその時ばかりは何も言葉を発することが出来ず、ただ見ていることしか出来なかった。

そんな中、一人の男子がある事に気付いたようで


「あぁ、けどよく見たらすんげぇあいつの脚とか綺麗に筋肉がついてんな」

「確かに……すげぇな」


男子たちが驚きながらも祐哉の脚などを見ている中、祐哉は流石に疲れて走るのをやめたようだった。


結果は129回

祐哉の勝ちで終わった。


キーンコーンカーンコーン♪


「よし!皆集まれ!!休め!気をつけ!礼!!」

『ありがとうございました!!』

「お前凄いな……」

「んぁ?陽輝か。そんなことねぇけどな。普通だろ。だって、鍛えてるって言ったじゃんかよ」

「いやいや!それでもここまでとは誰も思わないだろ!?普通じゃねぇよ普通じゃ!」

「ま、そんなことは置いといて、ジュース。」

「あ、、」

「奢れよ?ニコニコ」

「そうだった……クソォ!」

「奢ってくれるんだろ?ニコニコ」

「祐哉は凄すぎなんだよ!誰も追いつけねぇよ!!しかも、祐哉は今の所満点だろ?」

「満点ですねぇww」

「wwじゃねぇよ!」

「で、ジュースは?ニコッ」

「はいはい。もう諦めて大人しく奢ってやりますよ」

「っしゃ!」

「何が良い?」

「んー、、この強炭酸オレンジジュースで」

「お前なぁ……奢ってやるこっちの身にもなってくれっつぅの」


祐哉が頼んだのは自販機にしては高い、180円もするオレンジジュースだった。


「www」


ゴトンッ


「はい」

「あんがと」

「で、お味の方はどうですか?ハァー」

「ん、やっぱ思った通りうめぇよ」

「でしょうね、、ジトー」

「ありがとな」

「あぁ」

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