17:陽輝の相談

その後も授業は着々と進み、あっという間に放課後。

部活に入りたい生徒は体験入部や見学が出来るみたいだけど、俺は何処にも入らないつもりでいる。

陽輝はどうだろ……。

あいつならバスケとかにも入りそうだし、何でも出来そうだよなぁ……。


「おーい!祐哉ー!!」

「どうした?」

「お!いたいた!!今日は俺、サッカー部に体験入部するつもりだからごめんな!先帰っててもらってもいいか?」

「あ、あぁ。別にそれはいいんだけど……サッカー部に入ることにしたのか?」

「あーいや、、ま、、悩んでる所」

「そかそか。……お前ならバスケとかにも入りそうなイメージが勝手にだけどあったからさ」

「そう!それなんだよ!!祐哉ー!!お前はやっぱ俺の心の友だー!!!!」

「はっ!?何?急にどうしたんだよ」

「実はな……俺……」




「ゴクリ」




「……サッカー部に入るかバスケ部に入るかの二択で悩んでんだよ!!」

「ガクッ」

「なぁ、どうしたらいいと思う祐哉!」

「あ、あ、ま、まぁ……そんだけか?悩んでるのって……」

「ん?あぁそうだけど。ってどうしたんだよ!?そんなに肩をガッカリ落としちゃって……」

「いや、陽輝の悩んでたことがそんだけだったことにちょっとな……まぁ……」

「?」



「あのなぁ……お前が深刻そうに話を切り出したのが原因なんだからな?」

「うぉ!?おれ?」

「あぁ」

「しかも即答てww」

「笑いごとじゃねぇよ!!」

「www」

「で、本題に戻るけど、陽輝の好きな方に入ったらいいんじゃないか?」

「それが分かってたらすぐ決まってるよ……」

「だよなぁ、、ならまずどっちも体験入部してみてからまた悩んでみたら?」

「やっぱそれしか方法ないよなぁ……そうするよ。ありがと」

「あぁ、頑張れよ」

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