15:入学して二日目の朝
祐哉視点に戻ります
◆ ◇ ◆
「陽輝おはよ」
「おう!祐哉おはようっえまだなんだな……」
「何が」
「何がって……容姿のこと!」
「あぁ!まだだけど?」
「まだなのかぁ……」
「おう!まだだ」
「まだ……」
「まだ!」
「まだぁー?」
「まだー!!」
そのままずっと話しながら教室に入ると今までザワザワしていたのが急にピタリと声が止み、少ししてまたザワザワし始めた。
「ほら、あいつ。また一緒にいる」
「マジじゃん。うわ、ヤバ」
「それな」
「地味なら地味で陰キャは陰キャらしくいて欲しいよねw」
「それ言えてる!!www」
「マジウケるんだけどww」
「www」
周りの女子の様子は初日と変わらないっと。
やれやれ。
人を見た目で区別するのは良くないと思うんだけどな。
そんな中、メガネをはめた一人の女子が俺たちの所まで歩いてきた。
「あのさ、言い返さなくていいの?」
「え、別に興味ないし……」
「はぁ!呆れた!!バカ祐哉!!」
「あ!お前!!有紗かよ!」
すると、メガネを外してアッカンベーして去っていった。
「何だったんだよ」
「多分、あいつもお前のこと心配してるんだよ。祐哉は大丈夫かって」
「そうか?そうは見えなかったけどな」
「そうだよ(だって有紗は祐哉のこと……)」
キーンコーンカーンコーン♪
「じゃあな」
「おう、また」
俺たちは各自、自分達の席に戻っていった。
今日の時間割は50分の7コマで
1:現代文
2:コミュニケーション英語
3:体育
4:英語表現
5:古典
6:現代社会
7:数学Ⅰ
こんな感じになっている。
一限目:現代文
「初めまして。
だいたい、二十代後半くらいの若い女性の先生のようだ。
実際に授業を受けてみないと分からないけど、分かりやすそうだな。
二限目:コミュニケーション英語
「Hello everyone!!I'm Riku Komane. Nice to meet you!」
駒根陸先生……は元気一杯の男の先生って感じだな。
三限目:体育
「今日はスポーツテストをするからな。しっかり準備体操しておけよ」
名前は
ベテラン男性教師っぽそうに見えるな。
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