素敵なラストだった。
このまま恋が始まるのかな、と読んでいたけど余韻の残るお話で素敵でした。
2人の登場人物の視点で交互に物語が進んでいくのが非常に良かったです。
読みやすいですし、視点の動き方というか、切り替わり方がとてもいいです。
雹真さんの「みぞれは雨でも雪でもない、唯一無二のものだ」というセリフが本当にいいですね。
「自分は中途半端だ」と思い込んでいたみぞれさんの気持ちをガラッと変えた言葉だと思います。本当に良きでした……。
雰囲気がとても良くて、終わり方も美しい。素敵な物語でした!
甘くて心が温まる話でした。中途半端ではなく唯一無二の存在であることに気付けたところにグッと来ます。
二人がまた出会えると良いですね。
二人の出会いを包む、終始静かな空気感と、不思議さの残るラスト。
みぞれ、というか、かき氷のような、優しく儚い感触の残る素敵なお話でした。