奪われた日【カクヨム版】
上野さんが、おかわりってまた新しいオレンジジュースを持ってきてくれた。さっきより、酸味がまろやかな気がする。何か、クルクルしてる。
「凛ちゃん、眠い?」
「ごめん、そうみたい」
「お母さんにメールしてる方がいいんじゃない」
「うん」
チカチカする。視界が、ぐにゃぐにゃしてて、フワフワする。私は、お母さんに明日帰りますとメールした。
「ベッドで寝な」
上野さんは、私をベッドに寝かせてくれた。
「ごめんね、麻子ちゃん」
「いいの、いいの」
私は、クラクラしてフワフワして一気に眠りに落ちた。
「うーん」
重みを感じて、目が覚めた。
「痛い」
頭が痛くて堪らない。
「おはよう、凛ちゃん」
「何?」
「可愛いねー。凛ちゃん」
「重たいです」
「そりゃあ、上に乗ってるからね」
「おりて下さい」
「嫌だよ」
「麻子ちゃんは?」
「帰ったよ」
「そんな、いつ」
「8時ぐらいかな?」
「私も帰る!」
上野さんは、おりてくれない。
「駄目だよ!凛ちゃんは、俺とするんだよ」
「何を?」
「またまた、わかってるよね!凛ちゃんみたいな綺麗な子はいろんなやつとしてるんだろう?」
そう言って、上野さんは笑った。
「嫌だ、おりて」
「喉乾いたでしょ?」
「えっ?乾いてない」
「嘘だよ!今あげるから」
そう言って、口移しで水を飲まされる。気持ち悪い。何?
無理矢理服を脱がされる。私は、必死で抵抗する。
「嫌だ、やめて、おりて」
「いいねー。綺麗だよ!凛ちゃん」
ニヤニヤ笑って楽しんでる。蓮見君が、いい。私の初めては、蓮見君がいいの…。
「嫌だ!今日は、好きな人に会うから…」
その言葉に上野さんは、私を冷ややかな目で見下ろした。
「初めての女って重たくて気持ち悪いよ」
そう言って、笑った。
その言葉に、全身の力が抜ける。涙が止まらなくて…。
「凛ちゃん、綺麗だよ!凄く」
気持ち悪い。肩にキスをされる。
「可愛い、胸だね!まだ、使われてないのわかるよ」
胸にキスをされる。
私は、口を押さえる。だって、体が反応してる。嫌なのに、気持ち悪いのに反応してる。
「気持ちいいんだねー。口では、嫌だって言っても体は喜んでるよ」
蓮見君、ごめんね。私、汚されてる。
「凛ちゃん」
「嫌」
「痛くないようにするからね」
「やめて、もう、やめて」
「無理だよ!やめれない」
「痛い、やめて」
「大丈夫、すぐ気持ちよくなるから…」
そういうと彼は私の気持ちなど考えなかった。
「痛い」
「気持ちいいの間違いだろ?凛ちゃん」
気持ち悪いキスをされる。気持ち悪いのに、声が出る。私の体がおかしい。変だよ。
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