6.齢重ねるごとに

 心が動かなくなる。

 感動の線が動かない。

 まれに動くとわくわくする。

 まだ感動できると。

 まだ心が生きている。


 体が渇望する。

 物語を紡ぎたい。

 苦しさも

 切なさも

 すべての感情を表したい。


 人の感情を動かしたい。

 まだまだ足りない。

 けれど好きな人が、尊敬できる人が振り向いてくれる。

 私は物語が大好きだ。

 不安も押し殺して

 一生懸命、書き続けよう!


 心の底から叫び続ける。

 毎日つらい時のほうが多いけれど、前を向いて生きていたい。


 まだ感動していたい。

 まだまだ表現していたい。今日も苦痛に耐える。

 舞い戻る日々。けれど前とは違う自分。

 人生の中で一番長い休暇を取らせてもらっている。

 もう、出来なくなったことがそれなりにある。

 

 複雑なプロットをかけなくなった。

 長編を書けなくなった。

 でもまだできることはある。

 命続く限りたくさん物語を書いていたい。


 たくさん心を動かせる文章を書いていたい。

 できるだけ多くの人の心に届いてほしい。

 卓越した作品を聞くと、見ると鳥肌が立つ。

 私もそうでありたい。

 天性の才能はないけれども、努力で並び立てるようになりたい。

 ねぇ、私の文章を見て。

 END

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