掛け合い台本 勇者(オタク)達の偉大なる挑戦
A「お、俺…渋谷に行こうと思ってる…」
B「し、渋谷とな…!?〇〇殿!気は確かか…!?あのいけすかない陽キャどもの巣窟ビター・バレーに行くなど自殺行為であるぞ!!」
A「いやそれ渋谷じゃなくて苦谷だし…」
B「黙らッシャラ〜ップ!!細かいこと気にしてるからハゲるでござるよYOU〜!」
A「俺はハゲじゃない…!」
B「まぁ冗談は置いといて、なにゆえそんなことを思い立ったので?」
A「いやぁ…渋谷の支店に、ネットじゃ買えない限定グッズがあるらしくてさ…」
B「むむ…それは確かに自尊心を犠牲にする価値はあるでござるが…それならば、同胞の多い秋葉原ではだめなのか?」
A「…うん。たくさん調べたけど、渋谷にしかないんだって」
B「そうか…。しかし、拙者は〇〇殿が陽キャどもの重圧につぶされないか心配でござるよ…」
A「まぁ…大丈夫。こう見えて俺、髪型ちゃんとすればそこそこイケてるし…」
B「寝言は寝て言うものでござるよ」
A「なにを〜!?最近ワックス買ってセット出来るようになったんだぞ!この自撮りみろよ!」
B「何でござるかこれ…まるでベジータの慣れ果てでござる…」
A「俺はハゲじゃない…!!」
B「はぁ…仕方ないでござるな。そんな非モテな〇〇殿のために、拙者が超オシャレな衣装で助太刀に参るでござるよ」
A「なっ…お前いつの間にそんなものを…。ちなみにどんな…」
B「これでござる!」
A「だっさ…!!しまむらのあらゆるところに英字プリントがついてる超絶ダサい奴じゃねぇか…」
B「何…!?母上の選んだ服をバカにするなでござる…!!謝れでござる!」
A「ちょ、近…ごめんって…冗談だよ。ベジータなんて言われたからつい…」
B「それは…すまなかった…。拙者もテレパシーが無かったでござる…」
A「それを言うならデリカシーでしょ…」
B「そうとも言うでござる。はっ…!〇〇殿、こういうのはどうでござるか?」
A「どういうの?」
B「渋谷に着いたら、最初に服屋でテラおしゃんな服を調達し、それから支店に行くというのは…!」
A「なるほど…!そうすれば比較的惨めな思いをしなくて済む!」
B「そうでござろう!!」
A「よし、決まりだな!今週の土曜、最寄駅で集合だ!」
B「承知したでござる!当日は拙者の最強装備を持って参上するでござる!」
A「あ、いや、それはやめた方がいいと思う…」
B「なにゆえ…!?」
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