かつて日本中の子供たちが熱狂した、ゲーム史に綺羅星の如く輝くゲームソフトがあった。
冒険と結婚と親子をテーマにした、今も幼馴染かお嬢様かでネット上で大議論を巻き起こす『ドラゴンクエストⅤ』。
落ちものパズルゲーでありながら個性豊かなモンスターたちが独自の世界観を展開する『すーぱーぷよぷよ』。
コース上に落ちているアイテムによって順位が逆転する、友達との駆け引きが熱い『スーパーマリオカート』。
6人の主要キャラクターの中から主人公と仲間を選ぶことで、物語がさまざまに変化する『聖剣伝説3』。
太正桜に浪漫の嵐、帝都の平和を守るため悪と戦う乙女たちの華麗な歌劇『サクラ大戦』。
作者のぴこたんすたーさんが幾度もプレイし、子供心に感動と興奮を刻まれた思い出話に共感してしまいます。
若い読者の皆さんでも、いまも復刻版やシリーズの続編が発売されているので、ゲーム好きならば知っているのでは?
十年たっても、二十年たっても、その時代のゲーマーに愛され、不死鳥のように灰の中から蘇る。
それはいつの時代も変わらない、人々を魅了する力がゲームにはあるからではないでしょうか。
(新作紹介「カクヨム金のたまご」/文=愛咲 優詩)