第22話 マリオカート64(RCG)
Nintendo64で一番売れ続けていたソフトでもあり、マリオカートシリーズの2作目となるマリオカート64。
ゲームという遊びに触れた方なら一度はプレイしたかも知れないレースゲーム(以下略RCG)でもあり、後にswitchなどに完全移植された。
また、多少タイトルなどの名前が違うものの、大ヒットお砂糖系ラブコメ漫画『うちの会社の小さい先輩の話』の世界観にも登場し、様々な人に認知されるゲームとなった。
──64版ではスーファミから3Dへと画像が進化して、キャラやコースの絵柄が鮮明で綺麗な仕上がりとなり、多くのプレイヤーの心を惹きつけた。
ただし、処理落ちが起きる可能性もあり、画面上にキャラが多い時にはBGMにノイズが入ることもあった。
──マリオグランプリという主役のモードにて、プレイヤーは前作同様、スタートする前にスーパーマリオに登場する歴代のキャラクターのドライバーを選択する。
キノピオ、ピーチ姫、ヨッシーによる加速がもっとも速く移動できる軽量級、マリオ、ルイージによるバランスのとれた中量級、ワリオ、ドンキー、クッパによる最高スピードがもっとも速い重量級と三つのタイプに分かれている。
初心者には軽量系のキャラが向いているが、他のドライバーと接触するとスピンしたり、直線コースでは重量級に先を越されるため、ある程度ゲームに慣れたのなら、他の中量級などで腕を磨いた方がいい場合もある。
だが、一番速度の出る重量級は減速すると加速までの立ち上がりが遅いため、慣れないうちはマリオなどの中量級で練習した方がいいこともある。
──キャラを選択すると50、100、150ccの排気量が選べるゴーカートを使用でき、ノーマルモードでは二人同時プレイが可能でコンピューター(以下略CPU)を含めた8人体制での勝負となる。
ただし、一番速度の出る150ccクラスは急ハンドルをとるとスピンする恐れもあるのでそれなりの腕前も必要になってくる。
この150ccクラスはスーファミとは違い、最初から選べるようになった。
──スーファミ版と違い、選べるカップとコースは四種類、各4レースとなり、コースを三周して、4位以内で完走とするとコースをクリア。
その時の順位によってドライバーのポイントが振り分けられ、最後まで貯めたポイント次第で総合順位が決まる。
──ゴーカートで限界ギリギリまで突っ走る峠のレーサーなら、金の優勝カップ(アイスの名前ではない)は必須だろうと言いたい所だが、スーファミ版と違い、CPUの走行技術が格段に上昇しているため、そう簡単には一番を取れない仕組みになっている。
一位を狙おうとCPU相手に努力を重ねても中々追いつけないのだ。
人はこれをフレミング(触れられない)の法則と呼ぶ。
しかし、地面に置かれたシャッフルアイテムは無限に取れるようになったため、一発逆転を狙って上位に食い込むという作戦もあった。
やり過ぎるとすぐに周回遅れになってしまうが……。
──アイテムも前作とほぼ変わらない設定だ。
キノコで一時的にダッシュして、地面のジャンプ板を踏んで、伝説に名を刻む異世界のドライバーになったり、
バナナの皮を床に放置しまくって、操縦者をスピンのワナに引っかけて、ドンキーコングのゲームもやろうぜ! みたいな奇妙な宣伝行為になったり、
緑の亀の甲羅を投げまくって、壁に反射させ、どこぞのゴールキーパーなんだよ、魔球の受け止めよろしくー! みたいな状態に陥ったり、
赤い甲羅の追尾攻撃の勢いで場外に放り出されて、『杏仁豆腐お父ちゃーん』と叫んだり、
見えないテレサの姿になり、順位を譲らないとイタズラのしちゃうぞ! とゴーカートごとぶつかってきたり……。
さらにサンダーで使用者以外がみんな豆粒サイズになり、スピードがおもちゃな車並みの速度になって、懸命にアクセルを吹かせていると、後ろから使用者に踏まれてペチャンコになり、紙切れのように宙にヒラヒラと舞う……これにはいくら冷静なプレイヤーでも頭に血がのぼるだろう。
いくら仲が良い相手でも大喧嘩になることは否定できない。
──スーファミ版のようにドンキーならバナナ専門というCPUも特定の攻撃ではなく、アイテムボックスのアイテムを自由に使うようになったため、CPUにも幅広いバリエーションが増えた。
神のお告げではないが、なんちゃってCPUの時代は終わりを告げたのだ。
──ステージも色々と仕掛けが増えて、コースの距離も長めに設定されて面白い。
地面の半分が海で沈んだコースや、
雪が降り積もってツルツルに滑るコース、
今から列車が走りまーすから、その場で待機して下さいコース、
ドッスンの下敷きになるのがお客様のお好みですか? コース、
のんびり麗しの姫の城でも見つめて下さい
──さらに今回もコースアウトの判定が甘い部分もあり、それを上手く利用してショートカットをすると、瞬時に他のドライバーを周回遅れにさせることも可能だった。
ファイナルカップに当たるラストのコースである虹の橋のステージでは特定の場所からジャンプして画面外に落下すると、その下のコースへと跳び移ることができ、これが成功すると、どんなに最低の順位でも一気に首位にたどり着けるのも容易だった。
これはスーファミ版と変わらない。
──その他にカートに付けられた風船を早く割ることで勝敗が決まるバトルモード、日々努力を重ねて、最速のレーザーを目指すタイムアタックモードなどもある。
だが、仲間とワイワイ楽しめる四人同時プレイまでが楽しめる対戦モード以外はおまけみたいなものである……。
──基本、このゲームはカーブでは減速せずに、曲がる方向に小さくジャンプして、車を滑らせて走るというオリジナルなドリフト走行で順位を競うのが有利だが、冒頭で触れた通り、無限に出現するアイテムや、ショートカットなどで逆転できるチャンスもあるので、前作よりも易しい設定となっている。
ゲーム初心者ならば50ccから技術を磨き、少しずつステップアップしていけば、誰にでも一位の表彰台に立てるだろう。
君も目指せ、マリカーマスター!
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