第2話
どれくらいの時間が経ったのであろうか、私が目を覚ますと夕暮れ前の様子であった。
おかしな夢を見てしまったものだと自嘲しながら、いつの間に落としたであろうか、小さなアルミ製の器を川の水で洗い、ストーブを折りたたみ、バックの中に入れようとすると、何故かぬいぐるみのようなものが入っている。
まさか、あの夢の中の? そんな事は無い、無い、無いものは無い、と思ってはみるが、有るものは有る・・・。
恐る恐るぬいぐるみを避けながら食器をしまおうとすると、
「あ、起きた?」
有るものは有った。
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