差込み話 約束のバックログ

ある日、一人の男の子は女の子に告白をしました。



その女の子は前からずっとその男の子のことが気になっていました。しかし成長するにつれ、彼から距離を置かれるようになってしまったのです。


女の子はが良い子でした。特にその男の子に対しては...。


女の子は、じっと待つことにしました。


二年間という永い月日を経て、男の子はようやくあの女の子が自分に必要な存在だと気づきました。


待ちに待ったこの瞬間を迎えた女の子は、男の子の申し出に「はい」と答えました。


男の子は飛び跳ねるような気持ちを抑えて、「よろしくお願いします!」というと、女の子の顔を見て気づきました。


二人はなのです。女の子にできることは、男の子にもできてしまうのです。


男の子は女の子に約束をしました。


小さい子どもが一生懸命に考えた幼馴染の女の子のためだけの約束。


「絶対に幸せにする。君を泣かせるようなことはしない。」というものでした。


告白で定番な言葉セリフかもしれません。しかし、二人は言葉以上の意味がこの約束に込められていることを理解していました。


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