第6話

「さて、死体にはメッセンジャーになって貰わないとな。」


 簡単な人間モドキを生成、後はそれらに命令を出し、ここに今後出禁とするメッセージを出す。

 報告の連中もそこそこお偉いさんたちは此処に来るもんだから部下の暴走を止められなかったか。

 それとも俺が種族性別非差別の博愛主義者の事を知らなかったか。

 そもそも、ここに来るの吸血鬼とかも来るし気付いていないとおかしいんだけどね。


 法国の異端審問官という暗部を動かせる人物は教皇か、それの側近。


「また来たら、今度はどんな報復をしてやろうかね。」


 きちんと報復しておかないとゴキブリのように群がってくる。

 異端審問官の中でも弱小の部類だったから、デカいの来ると嫌だし。

 今のがコオロギクラスの虫だったら今度来る奴らはワモンゴキブリクラスだね。


 ただ少々大きな音を立てたせいか、アーモンドさんが気になってこちらに向かってきてしまっている。


「えっと何かありました?」


「おや、少々騒がしかったですかね。

 実は、害虫が出てきてしまいまして、少々びっくりしてしまったのですよ。

 申し訳ございません。」


「あ、はい。

 害虫ってなんなんですか?」


「知りたいですか?

 とても気持ちの悪いモノなのですが。」


「遠慮します。」


 ちょっと脅してみると顔を青くして首をブンブン振った。

 虫は苦手なようだ。


「それで、落ち着きましたか。」


「はい、どうもお陰様で。」


「とりあえずアーモンドさんの疑問を解消する話しましょうか。

 質問形式の方がアーモンドさんも疑問を解消して行き安いでしょう。」


「ここは日本ではないですよね。」


「うん、地球ですらない。

 ただここがどこの星の座標に位置するのかも私には知る術がない。」


「帰れないんですか?」


「帰ったところで、肉体はどうなるのか解らない。

 帰る方法自体は見つけているけど、あちら側の肉体が健全である場合に限る。」


「わかりました。

 帰るのは諦めます。

 それでもう一ついいですか?」


「質問は何個してもらっても構わないよ。」


「はい、ではあなたはジャックドーナツ、初回のアカウントが不味茶さんですか?」


「そうだった、が正解かな。」


「ありがとうございます。

 あなたが居てくれたから私は頑張れました。

 壁に向かって話しかけていた私に初めて言葉をかけてくれたチャンネル登録者はあなたなんですよ。」


 二桁までチャンネル登録者いたのに、私が初めてだったんですねえ。

 これは内心とても驚いております。


「それはそれはとても光栄な事でした。」


 推しに言われて嬉しい言葉だろう。

 推しの初めてを手に入れたとお触れ周ることはしないが、とても嬉しく思った。


「美馬肉、うんうんバ美肉をつけている私のことを沢山褒めてくれてありがとう。」


 バ美肉、バーチャル美少女の肉体の略だが、美少女お馬鹿キャラ(計算されたやつ)の肉体としてリスナーさんから送られた愛称が美馬肉。

 彼女もそれを割と気に入っていることから自身のVの姿を美馬肉と呼んできちんとリスナーさんたちの声を実現してくれるところからどんどん人気が出てきた。

 そのころになると俺の助けはほぼほぼ要らなかったなあ。


リスナーの名前はそれにちなんで畜生だった。


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読者の皆様の感想。

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やっぱ、Vってリスナーに独自の名前合ったり、V自体にも渾名を付けたりするよね。

それを考えてるとバ美肉をもじることしか思いつかんかった。

悪魔だったし丁度良かったからやった。

後悔は無い。


また誤字脱字に関しましては一息ついてから確認いたしますのでご協力お願いします。

近況ノートに書いていただけると嬉しいです。


出来ればより多くの方にお読みいただき感想をいただきたいのでレビュー評価を入れてくれますとだいぶ助かります。


レビュー評価を星一個入れていただけるだけでも読んでいただける母数が増えますのでお願いいたします。


メイン小説

換金スキルとショップスキルでバグ技現代無双〜無限に増える1円玉でスキルを買いまくる~


酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~


こちら二つもよろしければ拝読ください。


スライム道

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