第30話 vsゴブリンキングⅡ

 ゴブリンキングはかなり大振りでこちらに殴りかかってくるので、避けることはかなり容易い。しかし、奴の圧倒的な身体能力で隙をつこうとすると反応してくる。だから、ここは囮を出してナツ爺アキ君率いる後衛にノーガードになったところを攻めてもらおう。

〈みんな。僕が隙を作るからそこを一気に魔法でダメージをお願い。

 よし。伝えたから、僕は樹魔法でイメージして人型の囮を作ろう。硬めになるようイメージしながら。

(『樹魔法LV1 デコイ』を習得しました。)

 よし。出来た!後はこれを大きく動かしながら近づく。さあ、ゴブリンキングは今気付いた。こちらを敵だと判断して殴りかかってきているから、こちらも腕で攻撃を受けながら反対の手でアッパー!

 流石に、ゴブリンキングの攻撃を受けた腕はポッキリと折れてしまっているけど、隙は作った!そして、みんなの魔法が一気に集まってきた。けど待てよ。今一箇所に集まっているのは、全力で打った高温の火と、大量の水。味方もろとも、不味いかもしれない。

 ここは、何重にもできるだけ多くの壁を作ってみんなを守らなきゃ。

(『並列魔法操作』がLV2になりました。

 『結界魔法』がLV2になりました。

 『結界魔法LV2 多重結界』を習得しました。)

 その刹那、水の体積は約1700倍に、いわゆる水蒸気爆発が起きた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る