第28話 合流

 うっ。僕は確か、ゴブリンの魔法使いと戦って勝ったんだっけ。あれ、日がもう暮れかかってる。みんなは大丈夫かな?

 あっ。いた。でも、みんなぼろぼろだ。

〈みんな。遅くなった。大丈夫?

「まだまだ相手は倒れそうにないのに俺たちはぼろぼろだ。すまない。」

〈ハル君すまないじゃないよ。君たちはすごいよ。あの大きなゴブリンもかなり消耗している。

「ああ。そうだよな。メグルが来るまえに倒し切れたらと思ってしまっていたがそう甘くはなかった。」

「でも、この後はメグルがあいつに直接魔法を撃たないで、私たちに任せてほしいの。この後も戦いが続くなら、今よりも激しい戦闘になると思う。だから、ここぐらいの敵を私たちで倒せるようにならないといけないと思うの。」

〈それなら、身体強化だけかけさせてほしい。彼らゴブリンは夜目が効くらしい。だから、早期決着ができるようにこのサポートだけはさせてほしいんだ。

「そうじゃったか。儂ら亀は夜目が効かないから、頼めるかの。」

「…俺ら木人も。頼む。」

〈よし、みんなに身体強化をかける。みんな、頑張って!信じてるから!

「おお。体が軽いぜ!お前ら、気合い入れていくぞー!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る