第27話 vsゴブリンウィッチ

 流石にゴブリンの上位種。普通のゴブリンよりかなり強い。でも、相手は魔法を避けることに集中しているから、場所の誘導ができるかもしれない。石が飛び散るようにイメージしてみよう。

(『土魔法LV2拡散』を習得しました。)

「そんな、雑な魔法じゃ、わたしには当たらないわよ。」

 当てるのが目的ではないから、着実に足元を狙って。よし、飛んだ。今だ!爆発!

 よし。クリーンヒット。

「なかなかやるじゃない。でも二回目には引っかからないわよ!」

 同じことに何度も引っかかるような相手じゃないことは知ってるよ。次は、これまでに使ってない、根っこを使う。この木の周りだからこそできること。

 まずは、同じことを狙っているかのように足元に石を打って誘導していく。うん。動きが遅くなってはいるけど、そのぶん隙がない安全な動きになっているけど、足元自体はあまり気にしていない様子。尖らせた根っこを足下に生やしていく。

「はぁはぁ。なかなかやるじゃない。よりによって足に刺さるなんて。でも、ここで易々と負けてやるつもりはないわ。」

 えっ!根っこを無理矢理抜いて火魔法で焼いた!?でも、相手はこれでは今さっきのように魔法を避けれないはず。ここで大きな魔法を撃って終わりにしよう。

「私はもう攻撃を避けることはできない。だから、最後に大きな一撃を当ててやりましょう!」

 速い!魔法の構築が間に合わない。

「今の全力の一撃!くらいなさい!」

(ドゴーン!)

 やばい。意識が飛びそうでもこの魔法で終わりだ!火魔法と風魔法の合体技!完全燃焼!

(経験値を600手に入れました。

レベルが20にアップしました。)

 倒したか。やばい意識が。切れ…る

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