混乱しているのだなあ。と思う。


なんだか、異様にテンションが高い。

……自分では可笑しいと思うこのテンションを、周りからは「普通」と言われてしまうのだから、私は普段からこのような嫌な人間なのかもしれない。

体感体温は40度を優に超えていて、今熱を計られたら流行病だと疑われてしまいそうだ。


なんにも考えられない。考えることを脳が拒否している。


ここ数日で色んなことがありすぎた。色々なことを知ってしまった。


そのせいか、おかしいくらいに狂ってしまったテンションで、あることないことペラペラと口が勝手に動く。

きっと、良くないことだというのは頭では分かっているのだ。

分かっていたからこそ、今、後悔している。


言わなければよかった。


世の中には、”やらずに後悔するより、やって後悔しろ”という言葉があるが、この件に関しては私が話してしまったせいで全てが狂うと言っても過言ではない。と思う。

少しでも捌け口を欲しがった私の負けである。

逃げるのは私の良くない癖だ。


それにひとつ、理解されないということを理解してしまった。


慣れないことは難しくて、何もしないのが1番なのかもしれないが、それはそれで落ち着かない。

全く、人間の感情というものはどうしてこうも面倒くさいのだろう。


感情なんてもの、無くなればいいと何度思ったか知れない。全てが無感情であればこんなに悩むこともなかった。そもそも、人間が感情を伝え合える手段を持つから行けないのだ。


分かっている。言い訳だ。


今私が一番怖がっていること。

それはどうも、相手方から嫌われることのようだ。

人間、一般的に嫌われることは得意とはしないが、それにしても私は自分勝手がすぎるような気がする。

嫌われるようなことをして「まだ好きでいてくれ」なんて、赤ん坊ならまだ許せるかもしれない。

大人が、そういうことを言うべきではない。


ああ、この結果は、以前にも経験したことがあるように思う。


あの時も同じだった。高揚した脳がペラペラと口を動かすせいで、私たちの関係は終わってしまったのだ。


何も、何も学んでいないじゃないか。


もっと向き合うべきなのだ。逃げるな。他に捌け口を作ろうとするのが間違っているのだ。失敗することは分かっているのに。


もう、もう繰り返したくない。手放したくない。


暖かい家の中は息がし辛くて、外の空気を吸いに散歩に出たら母に呆れられてしまった。




大丈夫、大丈夫、大丈夫。きっと、大丈夫。

……ごめん。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る