第3章:見えてきたもの9

 ルーカスとアリア以外のレバニアルを見送って、酒場に行き席に座る。マルクに続き、新たな協力者となった二人に今までの事のを話し、情報共有をした。

「じゃああんたは、わざわざ成人するまでずっと城の中にいたわけ?表向きは逃したって事にして」

「ええ、まあ……。僕の保護を優先してくれて、僕個人としては助かりましたが……」

「大体思春期に入った頃かしら、あたし達はああ、犯人は見つけられいないんだなとは確信していたわ。護衛部隊の人達は皆話題にするのを避けていたし」

「国としてどうするべきかって事です。ノーシュは独りになってしまったシグマさんを、保護せざるをえなかった。逆に言えば、被害者があまりいなかったら、捜査はどうなっていたのでしょうか……?」

 家族を失った人はシグマとメイの二人だけだが、被害者自体はそれなりにいるのが大火事事件の特徴である。

「対応が楽になるんだから、その分調査はしていそうだけど、それでもあの事件は急に起きてすぐに逃げて終わった事件だ。そもそも城下町に火を放つような明確な殺意を持つ人間が、誰でそれはどういう人物なのか、そこがいまいちわかっていない。だからこそ詰まってる」

「まぁ、そこだよな。それさえわかれば後は芋づる式に追えるはずだ」

 ベアトリウスにいるというのも、あくまで可能性が高いというだけで、どこにいるのかはさっぱりわからない。ただ、犯人のすぐに逃亡したという事実から考えると、隠密行動が得意な人間なので、そういう生活をしていそうではある。実際にしているかどうかは探すしかないので、もしかしたら灯台元暮らしで普通にどこかで生活しているのかもしれないが。

「ベアトリウスにわざわざ国として行かなかったのも、下手に調査をしたら最悪戦争や国際問題になると思ったからだ。たった一人のためにベアトリウスがどこまで対応するのか?それを考えたら、逃したと判断して僕やメイなどの被害者のサポートをする方が、国としては良かったんだろう。あくまで当時のノーシュは、だけど。もちろん、わざわざ成人したタイミングで再調査を命じてくれた事には感謝しているし、それが一番の目的だというのはわかってる。だからこそなんとか解決したいんだけど……」


「手詰まりやな」


「う~ん……」

 まだ各地を調べてないとはいえ、調べていても見つからなさそうというのが現状だ。話をして共有している最中、シグマ自身隠れているだろうという部分で考え込んでしまった。わからないことはわからないので、協力者はいるだけいたほうがいい状況かもしれない。

「……」

「——だいたい事情は分かったわ。ここ、ベアトリウスで怪しい人物がいる所って言えば、あそこしかないわね」

「ダグラスか……」

 ベアトリウス人の二人が挙げた地名、それはダグラス。どういう場所だろうか?

「そのダグラスっていう名前、ルンバでイリーナさんからも言われました。どういう所なんですか?」

「あそこは……」

 イリーナが言った以上、近くにあったんだろうという事はわかる。しかしスルーしてきた。

「話さなくていいわ、イリーナ。あたしが話す。ダグラス……あそこは、一言でいえば、このベアトリウスで一番治安が悪い所よ」

「治安が?」

「ええ。それもただの治安が悪い場所じゃない。そこで犯罪を犯す人間は凶悪な物ばかりだし、廃人、いわゆる人生が終わっている人がたくさんいるのよ」

「は、廃人……!」

「(マイニィちゃんにとっては毒のような話です。でも、一人残すわけにもいきません。ここは我慢です、私……!)」

「あの町の近くにたまたま刑務所があってね。ダグラスがベアトリウスで一番治安悪いのも、元はただの偶然なんだけど、今となってはお互いに影響を及ぼしてる関係なのよ」

「そういう場所なんですか……」

「……」

 スルーしてきた事は結果的に正解だっただろうか。まずは首都に行くべきというのはその通りだし、犯人がそこにいたとして、ちょっと出来すぎな気がした。

「ただ、そういう場所に犯人や怪しい人物はいますかね?怪しいだけでまともに話す事ができるかどうか……」

「ふっ、まともに話す事ができないのなら、まともに話さなくていいのさ」

「え?」

 シグマがルーカスが言った事に対して首をかしげる。一瞬、何を言っているのか理解できなかったからだ。

「そうやでシグマ、プライベートなら行きたくない所にわざわざ足を運ぶんや、向こうはルールを守らない事がわかってるんやからこっちも正当防衛すればええ」

 それがこの国の鉄則や。というマルク。しかし。

「でも、それで犯人探しが前に進みますか?僕は思えないんですけど……」

 問題はそこだ。

「わかってへんな、今はとにかく怪しい人間達がいる所に行くねん。そして大火事事件の犯人は誰だー!って叫べば、後はどうなるか……想像すればわかるやろ?」

「なるほど、向こうから来ないのならこっちから行けばいいと。ベアトリウスまで来たんだからって事ですか……」

「そういう事や」

「あたしも治安が悪いだけのダグラスに行ったぐらいじゃあ、大火事事件の犯人は見つけられないと思うわ。でも何も有効な事が無いんだったら一番の有力候補に行った方がいい。そうすれば少なくとも、ベアトリウスの犯罪者から怪しい人物を追える。もちろん、ノーシュの犯罪者への調査は1年前の当時に終わっているものとして行動するわ」

 マルクの言ってる事は理解できる。これだと言うものがなく、行動を起こす事が本当に犯人が見つかるだろうかという不安につながらなければいい。時間もただ過ぎ去るのだけは避けたい。ならこれが一番いい方法だろう。

「まぁ、それは終わっているべきだし、実際終わっている事ね」

「ゼルガの事があったばかりだ、割と良い案だと思うぞ?」

「う~ん……」

 シグマは最後の確認を頭の中でしている最中だった。本当にこれでいいのかと。しかし。


「(ゼルガ……?あの人達……なぜこの国の軍人の名前を?ベアトリウスで何かあたしの知らない事が起こったのかしら?)」


 死んだ男の名前を聞いて、こちら側に視線を向ける女がいた。

「……」

 女はシグマ達を数秒まじまじと見た後、そのまんまこっちにきた。

「ちょっといいかしら?」

「はい?」

「誰ですか?」

 シグマ達は座っているので、斜め上の目線になる。今までテーブルに目線を向けていたので、大きく首を動かし(され)たという事に何か進展を無意識に期待していた。

「(また知らない誰かが!くくく、シグマ、お前って奴は本当に……)」

 そして、新たな人物の登場に、一人静かに喜んでいる者がいた。職業病なので仕方ない。

「この辺りから少し気になる言葉が聞こえてね。話しかけてみたんだけど……ゼルガ……っていう言葉を発したのはこの中で誰か、教えてもらえるかしら?」

「(敵!?)」

 アリアはつい反射的に女を警戒した。しかし、女の方は普通の明るいなごやかな感じで話しかけてきた。ので、シグマ達ノーシュ組はアリア程女を警戒していなかった。

「……俺だ」

 ルーカスが自分だと答える。

「あなたね。ちょっと聞いてもいいかしら、なぜこんな酒場で彼が話題として出てくるの?」

 女は質問してきた。何か気になる事があるようだ。

「あいつの事を知っているのか?まるで一般人なら軍人の話はでてこないとでも言いたいようだな」

「ええ、実際にいなかったわ。あなた達が現れるまでは。ここ数か月ずっとこの酒場に毎日いたもの」

「そうか。なら俺達からもいわせてもらうが、ゼルガに用があったから話題になったんだ。あいつは俺とこのアリアにとって、敵討ちの対象だった」

「敵討ち?(そう、ゼルガはやはり怪しまれていたのね……)」

 この女がマキナが言う同期でやめた軍人だと気づくのは、彼女がゼルガに対する質問をした直後だった。

「名前を教えてもらおうか。そっちこそなぜゼルガの事を知ってる?もう死んだあいつとどういう関係だ?」

「ああ、ごめん。あたしの名前はアイカ・フェイスター。一言でいえば、自由に生きてる退役軍人って所かしら。——って、ゼルガが死んだ!?もう殺したの!?」

 普通に自己紹介をしていたら、この食いつきよう。まぁ、衝撃の事実だろう。敵討ちとは言ったが、もう完了しているとは普通思わないだろう。

「そろそろ一般人にも話が広まるかと思ったら、流石に退役軍人にまでは広まってないみたいね。あたしはアリア・コリエーヌ。そしてそっちのルーカスにはサユリっていう恋人がいた。彼女の遺体が、ゼルガの研究所から発見されてね。つい数日前、あたし達が被害者として、制裁をしたばかりよ」

「コリエーヌ家のお嬢様に、恋人を殺されていた!?。そんな犯罪を……あいつは……」

 アイカという退役軍人は、ようやくパズルのピースがハマった感じの顔をしていた。何か自分の中で納得したようだ。

「退役軍人ならそりゃあゼルガの事は知ってるでしょうけど、そもそもアイカさんはなぜ軍人をやめて、毎日この酒場にいるんですか?」

 イリーナが質問をした。暇だから、というのもありそうだが、警備という意味合いともとれる。一応、ベアトリウスの酒場で事件が起きるとも限らないだろうから。

「別に語るほどでもないわ。あたしはただ軍人を辞めて新たな人生を謳歌しているだけよ。……軍人だった時は、そりゃあ多少の愛国心を胸に色々やってたけど」

「はんっ、嫌になって辞めたわけやな」

「……そう、ね」

 ばつが悪い顔をするアイカ。どうやら本当に酒場に入り浸れるのが趣味だったようだ。

「じゃあ、マキナっていう人の事も……」

「ええ、知ってるわ。ネールと一緒に3人で同期。全員女性だから当時は割と話題になったの」

「(ネールっていう人は確か、マキナが行方不明を対応していた時に出ていた。女性だったのか……)」

 マキナという人物をきっかけに、ベアトリウスの軍人の容姿が段々と明らかになっていく。シグマ達は、後はダグラスに行くだけという状況でアイカが現れた事にちょっと喜びを感じていた。

「マキナの事を知っているのなら話は早いです。僕達は、ノーシュで起きた大火事事件の犯人を探すべく、再調査をしにこのベアトリウス帝国にやってきました。彼女から、直接国として大火事事件に対して自由な調査をしていいという許可を頂きました」

「大火事事件の再調査!?1年ぶりに!?」


「!」


「いや、という事はあなたがあの事件の被害者!?」

「……殆どの人は傷こそ負いましたが死にはしませんでした。僕とメイ以外は。僕は両親を、メイは父親が死にました」

「……あんた達、とんでもない事をしてるわね」

 シグマがぼそっと悲しく話すのを、アイカは意外な人間が意外な事を話したことに素直に驚きながら聞いていた。

 しかし、彼らは知らない。

「退役軍人でもそう思うのか?」

「未解決事件を解決しようとする人間を見たのは、これが初めてね。その人達に協力者がいたのは、もっと驚きだけど」

「偶然よ偶然。こうしてあんたと出会ったようにね」

「皆はこの後どうするつもりなの?」

「たった今、ダグラスに行けばいいんじゃないかと提案していた所だ」

「ダグラスかあ……確かにあそこはねぇ……」

 ベアトリウス人だからか、話はすぐに理解できたようだ。

「——よし、わかった。面白そうだからその再調査、あたしもまぜて!退役軍人としてベアトリウスを案内してあげるわ!」

「いや、あたしもルーカスもベアトリウス人だから必要性はあまりないんだけど……」

 アイカの言葉に、アリアはえっ、協力者三人目?という気持ちになった。自分が入って数時間もしないうちに追加の人間が現れたのだから気持ちは理解できるが。

「わかってないわね。軍人がいないと後々困るわよ?あたしはマキナやネール達と知り合いなんだから。この意味、わかるでしょ?」

「はぁ……なら勝手にすれば?」

「もちろん、そうさせてもらうわ」

 アリアは来るなという立場にはいなかったので、こういうしかなかった。これで優しく教える年上の女ポジションは無くなったのだ。彼女にとってこの再調査はちょっとつまらない旅になる。

「やれやれ……アリアさんとルーカスさんが仲間になったばかりなのに、また増えましたか。こんなに増えるなんて思わなかったです」

「そうだね……」

「(シグマ……)」

 シグマが複雑そうに喜んでいるのを、同じく複雑そうに見つめるメイ。こんなに都合よく協力者が出来ていいのか?という気持ちだった。

「この集団の中でわいが相対的に古参のポジションになるとは思わなかったで。はいはい、わいも協力者ですよ」

「ふふっ、ついに自分から言ったね」

「なんか言った方が良い雰囲気を感じたから言ったんやけど、言わない方が良かったか?」

「いや、別にいいよ。——アイカさん、あなたもありがとうございます。中々先に進まないので協力者が増えるのは有難いです」

「ええ、あたしに任せておきなさい!ダグラスは用心していった方が絶対にいいから」

「よし、それじゃあ会議はこのへんで——」

 アリアが話を終わらせて椅子から立ち上がろうとした時。


「いやいや、とても興味深い話をしていますね君達」


「(また?」

「(今度は誰や)」

 とことこと、謎の装飾をつけた派手な男がアイカのようにやってきた。しかし、なんとなく、感覚で、アイカよりもあまり気配を感じず、足音がしなかった……ように感じた。

「ああ、申し訳ありません、話を聞いてしまって。私もそこのアイカさんのようにただ飲んでいただけなのですが、アイカさんより少し席が近いせいで話がよく聞こえてしまって。大火事事件なんて言うワードも出て、興味が出て一部始終聞いてしまいました」

 そして、自分に対して疑問に思っている事を目で確認したその男は、誰かが喋りださないうちに自分がなぜ話しかけたのかを自己紹介をまじえてシグマ達に言った。

「私、ネイナス・フェンディと申します。しがない旅人です。傭兵などのギルドの依頼で生計を立てております」

「よ、よろしく……」

 笑顔で顔を近づけられたので、ちょっと圧迫感を感じてシグマは苦笑いしながら顔を少し後ろに引いた。

「アイカさんにコリエーヌ家の生き残りのお嬢様……そして大火事事件のサバイバーですか。関係さえなかったら良い話のネタになるとは思いませんか?」

「……思うが、あんたのようにニヤニヤしながら話すような奴には言いたくないな」

 マルクは長年の勘で、アリアがアイカを警戒したようにネイナスと名乗った男を警戒していた。心の中で偽名の可能性を考えながら。

「すいません、元々そういう性分なもので。嫌だったら今すぐにこの場を去りますよ、少し自己紹介と世間話をしたかっただけなのでね。私も最近は割と退屈で、何か面白い事起きないかなぁと思っていたんですよ。それがこんなタイミングだとは思いませんでしたけど」

「それは良かったわね」

「ええ、ですから、面白い話題をありがとうという気持ちをこめて、これ。受け取ってください」

 シグマ達はネイナスから1万Gもらった。当然驚きながら袋に詰まっている金貨を出し、偽物じゃない事を確かめる。

「8人もいるとそこまで大きい金額ではないでしょうけど、まあ交通費にでもしてください。それでは」

 そして、金貨を確認しているうちに、やりたい事をやったネイナスは一方的に別れを告げて去っていった。

「……ねえ、あいつどう思う?」

「怪しいそぶりはなかったが、なぜアイカが話しかけてきたときに一緒に話に加わらなかったんだとは思ったな」

「そう思うわよね。あたしもなんで話が終わってこっちが自ら立ち去る時に話しかけるの?って思ったわ。 しかもわざわざ話は一部始終聞いていた、なんて言って。言う必要ないじゃない!」

 意識を別なものに向けさせる事で、本質から目を遠ざけるというのは、嘘ばかり言う詐欺師が良くする手法だ。それに、立ち上がる時にタイミングよく現れ、金貨が入った袋を渡したネイナスはかなり似ていた。

「言いたい事はわかるけど、全部聞いてるわけじゃないだろうし、まあええんちゃう?」

 自分も警戒しているが、去っ(逃げ)た手前、シグマの協力者を一時的に中止してまで、後を追う事は出来なかったので、マルクは話を切り替える事にした。

「私もあまり不思議には思いませんでしたが、アリアさんやルーカスさんはそう思うんですね。やはりベアトリウス人として何か感じるのでしょうか」

「(あたしもあの人の事は気にはなるけど、流石に変な行動をしているかどうかはなんとも言えないわね……)」

「賛否両論か。仕方ない、保留にするわ」

 イリーナとアイカの発言を聞いて、自分は少数派だと悟ったアリアがネイナスについての話を切り上げる。

「いい、シグマ。今から大火事事件の再調査は犯人そのものを見つけるんじゃなく、怪しい人物を見つけるに切り替わるんだからね?怪しいって思った事はきちんとその時にすぐ怪しいって言う事。じゃないと犯人なんて見つけられないわ。怪しい人物=犯人だと仮定して行動するんだから。気になる疑問は1つも逃しちゃだめよ。皆と同じ事を考える必要なんてないの、すればするほど捜査は非効率になるわ」

「わ、わかってます……」

「ならいいの」

 ネイナスの事があったからか、ついお姉さん面するアリア。本当なら言うつもりはなかったのだろう。シグマにダメ押しの警戒をアドバイスとして押し気味に言った。

「新しい事にいちいち気にしていたら時間なんて全然足りない。今はとにかくダグラスに行って、大火事事件の犯人のてがかりを見つけよう(自己紹介をわざわざしたのならいずれまた会うはずだ。ただの冒険者なのだろうか、あいつは?ゼルガの件さえなければ、俺も警戒心はそこまで無かったが、まだそこまで緩めていない時にああいう事をされるとな……。変に俺達の事が広まらないようにだけ今は注意を払っておくか)」

「何か、進むと良いですね、シグマさん」

「うん」

「(ダグラスはなにかひと悶着起こるはずです。心の準備だけはしておきますかね……)」

「(行こう、ダグラスに……) 」

「ダグラスには万全の準備をして行きましょう。だから今日は宿屋に泊まって明日の朝から行くわ」

「わかりました」

 こうして、思わぬ追加の協力者、退役軍人のアイカを仲間にしたシグマ達。捜索地をダグラスに決め、新たな旅を開始した。怪しい人物を追い、そして警戒しながら……。

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