第46話 研究所乗り込み!
空気がすさんでいる…と思ったが違う。そこら辺の人は至って普通だ。
だが歩いてると異様な空気の建物があった。
モーテ「こんな少なくなっているとはいえ人通りもあるところで…病院でもないのになんで死臭がするんだ?」
普通の人は気づいていないようだが…明らかにおかしい。
となったら…
その日の夜。俺はすぐさまそこに侵入していた。
驚いたのはセキュリティーの頑丈さ。見張りは当然、中に感知式の魔法もある。しかも複数。解除するのも引っかからないようにするのも大変なレベルだ。だからこそ…
モーテ「黒菊」
見張りをさっくり殺して…
モーテ「
その死体を使って侵入。やっぱ見張りの魔力には感知が引っかからない。
モーテ「解除は見張りでもできないと…人形を通しての魔力感知だけで行けるかな?
人形を通して魔力を使って何とか内部を探る。地下?があるのか?
すると唸り声が聞こえてきた。とても馴染み深い…まさしく獣の声だ。なんでこんなところに?いや…それ以上に…血の匂いに反応してるのか?監視は殺したときに出血してるから…そんなことを考えていたその瞬間…
モーテ「!?………やられた」
モーテ「人間と獣が混ざってたな…
中々に非人道的なことをしている。
だからこそのすさんだ空気か…これ政府も関わってるんだろうな…あのうるさいやつの出身国だよな?(ジェンのことである)
あのバカがこの国でよくもまあ力をつけたもんだ。
少し興味が出てきたので軍の方に向かう。もし似たようなやつがいるならどうなるのか…見てみてもいいかもしれないと思ったからだ。全く思想の違う人が交わったときというのを見てみたい。
だが…恐らく見たかったものとは違うものを見ることになった。
次の日に軍の任務で出ていった兵士の後をつけた時。
モーテ「ん?」
真っ先に気づいた。兵士たちは気づいていないようだが…それなりの数に囲まれている。これは…?敵?
兵士の尾行をしたかったがさらに距離を取ってギリギリで監視をすることに…
そしてある程度、町を離れ人もいないところに出たところで…
隠れていたやつらが兵士に襲い掛かった。1人1人がそれなりに強い。殺すためならこんな数はいらないだろう。っということは…
モーテ「拉致目的か?なんのために?情報収集?」
真っ先に思いつくことは敵国が拷問、情報収集をするため。助ける気はなかったがどこに向かうか気になる。その謎の集団を追うことにした。その集団の向かう先はどこか別の国ではなく…ノナイウ国の…
モーテ「あら、昨日の研究室じゃん」
謎の集団は分散しながら、拉致した兵を荷物に見えるように自然に研究室に運び込んだ。
モーテ「材料は自国の兵なのか…」
ちょっと意外だった。いくら人がいるそれなりの大国とはいえ自国の人的資源を使うのか。他国から攫えばいいのに。今さっき兵士を攫ったやつらがそれなりの強さだった分、余計そう思う。気になる…そしてその興味がさらに掻き立てられることが起こる。それはその日の夜のこと。
モーテ「黒菊」
さっくりと家主を倒して寝床を確保。そのまま俺も寝ていて、ほとんどの人が寝静まっている真夜中。
モーテ「ん?」
妙な気配を感じて目が覚めた。誰かいる?
モーテ「
違う…誰かいるのは…隣の家か。
何人か動いている。っていうかこれ…
案の定、その謎の集団は隣の家の家族を攫って…
二手に別れた。
モーテ「あれ?片方は違うとこなの?違う研究室?」
だがもう片方が知っている方角だったのでそちらを追跡。
そして研究室に入るのを確認した。ここまでくると流石に我慢できなかった。
モーテ「いや~随分熱心。流石に疑われるレベルで自国の人間を使って…」
俺は
モーテ「
自分の体を保護するように
モーテ「
そして高く飛び上がり…
モーテ「
落下しながら大きな施設である研究所をぶった切った。
モーテ「お邪魔しまーーーーーーーーーーーーす!!!!」
そのまま合成獣を見た地下へ斬り込む…つもりだったのだが…
モーテ「流石にか…硬いな…
貴重な建物や宝に使われることが多い。
モーテ「ま、当然力でねじ伏せるけど、
「なんだ!?」
「侵入者か?!」
「見張りはどうした!?」
中には白衣を着た者たちがちらほら…だが目を引くのは…
モーテ「いた…
と思った瞬間…
「ウホーーーーー!」
突っ込んできた。
モーテ「黒菊」
躱した…と思ったが腕をこっちに振ってきた。野生の勘か!?
モーテ「黒百合」
重!!?
多少弾き飛ばされてしまった。
「やばいゴリラか!?止めろ!」
「麻酔を!」
「なんだあの子供は!!?」
研究者たちが騒ぎ出す。
モーテ「理性は残ってないのか…」
――あとがき――
殴り込みじゃあ!
面白かったり次が気になる方は星やコメントやレビューお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます