第39話 死の盲目

ゼア「師匠!?」


師匠…?似てる戦い方とは思ったけど…へえ?


ゼア「大丈夫ですか!?その傷…モーテ君はどこに?」


アンジ「だめ!ゼアちゃん!光線ビーム!」


光線ビームがオンブの死体を貫く。

でも死体だから…そのまま動かす。


ゼア「師匠…」


アンジ「ゼアちゃん!」


ゼアも流石。目の前で師匠の死体が操られ迫り、攻撃してくる状況でほとんどの攻撃が避けられたが1発掠った。


ゼア「うっ…これ…」


そして2人の気を引いた間に俺は厄介な狙撃スナイプ使いの方へ。


ロッティ「狙撃スナイプ

モーテ「黒百合」


ロッティ「っつ!」


アンジ「アイス


氷の壁が俺の前にできる。あ~移動された…


アンジ「オンブさんの死体を人形マリオネットで操ってゼアちゃんを狙い、自分はロッティちゃんを狙う…しかも死体がバラバラになっても動かす。性格悪いわね」


ゼア「…この毒、師匠の」


アンジ「大丈夫?解毒薬とかは?」


ゼア「あります。私は多少耐性があるので即死せずに多少、体を動かせますが…でも…」


モーテ「魂×3スリーソウル斬撃スラッシュ


アンジ「シールド


防がれた。魔法がすごいのはわかっていたが基礎的な魔法の質も段違いか…


アンジ「あの子を止めないとだね。任せて。解毒してな」


ゼア「すいません…」


ロッティ「ふう…助かりました」


いつの間に…移動早い。でも…


モーテ「ゼアの師匠は優秀だね。賭けて正解だった」


ゼア「え?あっ…体が…」


モーテ「魂×1ワンソウル人形マリオネット


生きた人間に使うのは初めてだが…魂の力で底上げする。


ゼア「くっ…魔力も乱れて…」


アンジ、ロッティ「「ゼアちゃん!!」」


ゼアには狙撃スナイプ使いの方を狙わせる。


ロッティ「うっ」


さすがに生きてる人は撃てないよな


アンジ「少し我慢してねえ!アイスウォーター!」


ゼアごと凍らせた…まあすぐ死にはしないだろうが。いい覚悟!

でも無理矢理動かせば…ゼアは死ぬ…あれ?


モーテ「この感覚…」


アンジ「ゼアちゃんを放しな。衝撃ショック!」


モーテ「ぶっ!?」


吹き飛ばされた。なんて範囲…避けれなかった。

しかもゼアへの人形マリオネットも解けてしまった。

氷の中から濡れたゼアが出てくる。でも髪や顔は濡れてないか?


アンジ「大丈夫?」


なるほど、氷でゼアの動きを止めたように見せたけど氷の中に水の空間を作ってそこにゼアを入れたのか。しかも呼吸が出来るように顔だけ出して。器用すぎる。


モーテ「う~ん。このやりとりで全滅させるつもりだったけど…1人しか殺せないとは…」







ゼア「がはっ…」


アンジ「ゼアちゃん!!?」


モーテ「解毒が遅れたもんね」


アンジがゼアの心配をしたのでその隙に斬りかかる…


モーテ「黒百合」


1発太ももに軽く刺激を感じた。狙撃スナイプが掠ったか。


ロッティー「させない」


威力を下げて速度と連射に力を入れたのか。当たり所が悪ければ十分死ぬし、足止めとしては完璧。


モーテ「おっと」


首を傾ける。目を狙ってきた。精度も抜群。


ロッティ「ゼアちゃん…」


ゼア「モーテ君…」


モーテ「さよなら」


ゼアの魂が入ってきた。


アンジ「~~~!!」


ロッティ「…」


モーテ「魂×10テンソウルサンダー


シンプルに雷を放出する。


アンジ「シールド


アンジはシールドで防御…やっぱり。

狙撃スナイプ使いは距離がある分、軽く避けてくる。でも城の中で攻撃が届く範囲にいる分ましか。

まずは…


モーテ「黒菊」


アンジの方へ。


モーテ「死体を守る習性は変えたほうが良いと思うよ」


アンジはゼアの死体にもシールドを使っていた。

その分魔力も警戒心も使う。


アンジ「シールド


モーテ「黒菊」

アンジ(ぶれた!?)


アンジ「ぐっ!?」


アンジを斬りつける。


浅いか


アンジ「夫の作ってくれた服になんてことを!」


モーテ「知らねえよ。もう…家族は忘れた」


アンジ「だからそんな心無いことができるのかもね」


モーテ「?」


アンジ「殺してきた一人一人に家族がいる。大事な人がいる。それを奪ってるんだよ」


モーテ「弱いんだからしょうがない」


アンジ「…」


狙撃スナイプが飛んできた。

躱して次弾をけいか…

次の瞬間とんでもない音が後ろでした。


モーテ「な!?」


城の外壁が吹き飛んでいる。


ロッティ「もう会話の意味ないでしょ。化け物」


モーテ「そうだね…」


この攻撃には死にかけたが良いこともあった。

領域ゾーンが耐えきれず壊れている。


モーテ「転移ワープ

アンジ「領域ゾーン!」


ほぼ同時に発動。


アンジ「遅かったか!どこに…?ロッティちゃん!」


ロッティー「いや…私のとこにも…」


モーテ「ここ」


俺は普通に姿をさらす。別にどちらかの背後を取ったわけでもない。隠れたわけでも逃げたわけでもない。ただ…目的は一つ。


モーテ「人形マリオネット


俺はゼアの死体のとこに転移ワープしていた。


ロッティ「ゼアちゃん!?」


ゼアの死体を狙撃スナイプ使いの方に向かわせる。もう操ったというより全力でぶん投げた形。


ロッティ「ゼアちゃん!」


死体を受け取る。よし…確信はないが…


モーテ「魂×1《ワンソウル》-転移ワープ


ロッティ「え?」


アンジ「んな!?」


俺は厄介な狙撃スナイプ使いの前に。いや…正確にはゼアの死体のとこに転移ワープした。


アンジ「なんで!?領域ゾーンは…」


モーテ「黒蘭」


範囲攻撃。ただ目的は…ゼアの死体を斬りつけること。

血が飛び散る。


ロッティ「うっ」


血で視界がつぶれる。


モーテ「黒菊」


――あとがき――

ドンドンメンタルやられてく。


面白かったり次が気になる方は星やコメントやレビューお願いします。


下記はメンタル回復するお話です。こちらも読んでいただけると嬉しいです。


https://kakuyomu.jp/works/16817330648374576917

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