第37話 致命

モーテ「黒菊」


デューエ国の兵士を全員仕留めたところで…

くるよねやっぱ。

転移ワープを使う。さっきまで俺がいたところが吹き飛んでいた。


ロッティ「全然油断したり気が緩んだりしてないわ…ていうか気づかれてたなこれ」


モーテ「次は逃がさない」


オンブ「そうか…」


モーテ「!!??」


この老人いつの間に後ろに!?


モーテ「魂×4フォーソウルシールド


小型ナイフがシールドに突き刺さる。


オンブ「堅い」


モーテ「城の感知潜り抜けたの?どうやって?」


ん?足元に何か落ちて…

次の瞬間眩い光と轟音に包まれた。


オンブ「死んでねえぞ」


ロッティ「わかってますよ、+サンダー


モーテ「なんだあいつは!殺気無いのにやることの殺意が高い!んで狙撃スナイプか…黒百合」


転移ワープで爆発から逃げたところにピンポイントで狙撃スナイプが飛んできたのでそれを弾き返す。


モーテ「っ!?」


腕がしびれ…雷属性?


アンジ「本当に弾けるんだねえ…ファイア


モーテ「なんって規模…魂×6シックスソウルファイア


何とか相殺…


アンジ「ウォーター


高圧の水の弾!?でも…


モーテ「狙撃スナイプ程の威力も速さもないな。黒百合!」


問題なく弾き返せる。

問題なのは…


モーテ「なるほど…他人の魔法に紛れてたのか…感知はできてたんだな」


後ろからさっきの老人がまた迫っていたがしっかりゼーレで捌いた。


アンジ「最初のあたりで倒したかったけどね…仕方ない…スモーク


一帯が煙に覆われた。目隠し?


モーテ「魂×1ワンソウル感覚強化センスバフ魂×1ワンソウル超音波エコー


探るが…なんか反応が多いな…人の形をした魔力か?地味にうざい…

でも前までと違うところがある。

城の中で戦わせてくれる…前は城の外に出ないといけなかったからかなりきつかった。特に転移ワープが基本的に城内限定だからしんどかった。


モーテ「そんなわけないか…」


感知が慣れて気づいた。めっちゃ距離取られてる。追わないとまた逃げられるな。というかこれは…一撃離脱のつもりか?


アンジ「戦闘じゃなくて1発1発を重ねる。いつか仕留めれればいいよ」


オンブ「だな、少し当たってわかったが…あれは異常だ」


ロッティ「この1発で仕留められたらベストでしたけど…そうはいかなそうですね…」


アンジ「あら」


モーテ「魂×5ファイブソウルウィング


以前は距離を詰めるのでかなり苦労した…それに加え身体強化ボディバフはあまりに酷使しすぎると後々体が悲鳴を上げる。だからこそ対策した。

飛びあがると的になるが…黒百合を使えるようになったこともあって使いやすい。


ゼア「モーテ君…」


アンジ「スピードもあるんだ…厄介だなあ…サンダー


モーテ「おっと…」


ノータイムで結構な範囲と威力の攻撃を撃ってくる。すごいな…


オンブ「一撃離脱プラン死んだな」


アンジ「真っ向勝負プランだね」


次の瞬間オンブの気配が消えた…潜伏された…?


アンジ「探しちゃダメ~。ファイア


モーテ「魂×3スリーソウルウォーター


水蒸気があがる…これは…狙撃スナイプも来る。


モーテ「黒百…」


だがサンダーがさっき付与されていたことを思い出す…


モーテ「ちっ…魂×3スリーソウル付与エンチャント


付与エンチャントで手を保護してから…


モーテ「黒百合!」


ギリギリ…狙撃スナイプは弾き飛ばした。


モーテ「黒蘭」


オンブ「おっ!?」


いつの間にか首元まで刃物が迫っていたのも振り払う。かすりもしてない。


モーテ「逃がさない…黒菊」


この気配が読めない老人を先に…ある意味一番危険だ。


ギイイイイイイイィィィィィ


モーテ「なんだ!?」


音の攻撃!?

違う!

上!

大量のナイフが降ってきた。さっきの音はこの仕込みに気づかせないためか…


モーテ「魂×2トゥーソウルシールド


オンブ「刺突ピアース


シールドをあっさり貫通してきた。

こんな強引な技もあるのか…


アンジ「アイス


モーテ「っ!?」


氷漬けにされた…このどでかい氷塊を一瞬で?!


モーテ「魂×20トゥウェンティソウルファイア


丸ごと蒸発させる…ギリギリだ…強度も高かった…


アンジ「出てくるか~!光線ビーム


早…


モーテ「黒百合」


密度濃!マジか…


モーテ「くそっ」


弾けずに逸らすのが精いっぱい…

後ろ…

いや…狙撃スナイプも来る…


モーテ「魂×7セブンソウル衝撃ショック


オンブ「うおっ…」


アンジ「全方位に…無理矢理オンブさんを引きはがした…」


まだ!狙撃スナイプ衝撃ショックで押し返せない。まだ付与エンチャントは効いてる!


モーテ「黒百合」

アンジ「サンダー


サンダー?援護?中途半端な。もっと貫通性能あったら厄介だったのに…


モーテ「魂×2トゥーソウルシールド


簡単に防げ…

そのまま黒百合で狙撃スナイプをカウンターしようと思っていたが…手元で軌道が変わった。


モーテ「は?」


ロッティ「死ね」


俺の腹を狙撃スナイプが貫いた。

これは…やばい…なんで…!?軌道が…あの速度の攻撃を操作した!?

てか血ですぎ…視界がかすむ…逃げ…


アンジ「電気は電気で軌道変えれるよね…」


ロッティ「大外しの可能性もありましたけどね…」


アンジ「神様が私たちの味方してくれたってことでしょ。この死神を生かすわけにはいかない~ってね。とどめかな、光線ビーム


オンブ「…」


躊躇いなく追撃が来る…体…動かないな。


モーテ「魂×1ワンソウル人形マリオネット


アンジ、オンブ「「!?」」


人形マリオネットで自分を操って無理矢理動く…


モーテ「魂×25トゥウェンティ―ファイブソウル転移ワープ…」


オンブ「ちっ」


オンブが刃を突き立てたところにはすでにモーテの姿はなかった。


アンジ「逃げた?城の中かな」


オンブ「追うぞ、本来なら致命傷だが治癒ヒールも使うって話だ」


ロッティ「首を持ち帰るんですから当然です」


――あとがき――

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