第32話 力の流れ、ポイント
覚悟を決めるしかないか…
モーテ「
一気に城の敷地内から飛び出す。
アルソ「おっ近づいてくる?
全力で躱しながら走る。
時には建物で射線を切って…
モーテ「っつ!?」
だが目の前を
しかもまだ感知に反応がある。上!?
モーテ「クソ、
頭上を
モーテ「曲射、壁抜き、先読み…マジで強い」
しかもこの間にも敵は距離を取る。
モーテ「くそ、マジかしんどい」
そして
きた、超長距離から…
モーテ「
飛んできた
アルソ、ロッティ「「上手い」」
いくら攻撃を捌けても距離を詰めれなければじり貧だ。というか今も結構、魂をガンガン使いながらだ。沢山ストックがあるとはいえ無限じゃない。
モーテ「また
しかし狙いが違う、俺が乗っていた建物を狙った攻撃…足場が…
アルソ「私がとどめ役ね」
モーテ「
急上昇して何とか躱す。でもこれはあまり良くない。
ドンッドンッ
モーテ「クソ…」
やはり飛ぶと的になる…
モーテ「ふう…俺の力ではあの距離に攻撃する手段がない。でも相手の力をそのまま跳ね返すことが出来たら?」
――グリレット「消し飛べ!!」
「
悪あがきで
そんなものすぐ割られたが…
潰される!そう思った瞬間…
少し、ほんの少しだけグリレットの大剣を弾けた。
あの時…明らかに力負けしていたのになぜか弾けた。
理屈はわからない。でも…もしそのまま弾き返せれば…
モーテ「
剣に
ただ受けるんじゃなく弾き返す。
アルソ「何する気かな?剣が届くような距離じゃないでしょ。
来た、4,5…6本。5本避けるが最後の1本だけは…
モーテ「剣で受ける!!」
おっも!
モーテ「ふん!」
結局力任せに逸らしただけ。
こうじゃない…
アルソ「ん?全部避けれたよね?わざわざ受け太刀しなくても良かったんじゃ?でも…念を入れて…」
また
飛ばしてくるな!
これは捌くだけで…しんどい…弾き返すことに集中できな…
轟音が響く。
モーテ「ふんん!」
ギリ受けれた…弾けるか…
モーテ「!?」
途端に寒気がした。左足を上げる。その瞬間、さっきまで左足が置いてあった地面が吹き飛んだ。
流石に背筋が凍る。凍ってる場合じゃない。左足上げたせいでバランス…
アルソ「
追い打ちが来る。
モーテ「受け流す!」
片足だけなのを利用して回転、
アルソ「へえ…」
ギリギリで受けれたが…押し込まれる…
握力も…しんどい…
モーテ「ああ!」
後ろにひっくり返りながら…弾いた。
弾けた?
アルソ「うわ、粘るなあ」
モーテ「はあ、はあ、ふうううぅぅ」
弾けた…前に飛ばせた。これを相手の威力をそのまま弾き返すことが出来たら…
モーテ「良し…」
何か掴んだ気がする。
アルソ「
猛攻が止まらない。冷静に、無理なものは躱す。狙いを定めて…
モーテ「剣で受ける」
この時少しだけ引く、威力を吸収するイメージで…そしてその引いた分の反動で…
モーテ「!!?」
だが
モーテ「っ!!?」
これはヤバい…力が入らない…
がっつりいった…
アルソ「やっとぼろを出したかな?」
ロッティ「粘ったほうでしょ」
アルソ「仕留める。
ロッティ「うん」
攻撃がさらに強まった…底が知れなすぎる…
致命傷は避けてるがもうかなり攻撃が掠めるようになってきた。血もかなり出てる…
モーテ「ここまでか…」
魂をかなり使うが
生きることが最優先だ。仕方ない…
ロッティ「
…
音がしなかった。
本当にしなかったんだ。目の前に突然、魔力の弾が現れた。
グリレットとの時と一緒。まさにとっさに構えたゼーレ。
次の瞬間、遠くにある建物がはじけ飛んだ。
ロッティ「は?」
アルソ「何が…」
ゼア「????」
モーテ「え?」
まじで無意識だった。でも今できた?なんで?
ロッティ「…」
アルソ「これは…」
ゼア「二人とも…?」
ロッティ「ゼアちゃんは見たことないよね。私たちの訓練」
ゼア「昔なら…」
ロッティ「違う、今の訓練」
ゼア「そりゃカラムにいましたから…」
ロッティ「うん、私たちって最近はお互いに撃ったものを相殺し合う訓練してるんだけどね」
ゼア「…バカな訓練ですね:
ロッティ「あとでデコピンね。その時もたまに起こるの。威力で大きく勝ってるわけないのに相殺どころか突き抜けていく時。死にかけたし殺しかけた」
ゼア「つまり?」
ロッティ「理屈は知らないけど、そういうポイントがあるってこと。力の流れ?みたいな。今、あの子がやったのはそれだった」
ゼア「たまたまじゃ?」
ロッティ「普通に考えたらね。でも…
ゼア「私にはわからない感覚ですけど…」
ロッティー「うん、でもアルソは完全に目つき変わった。狙って出せないとしても…あり得るってことだから」
モーテ「
ロッティー「逃げないか…」
今は逃げたくない…今の感覚を…あの奇跡を…通常に…
――あとがき――
この戦いむずすぎる…
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