第19話 ゼーレの本質

「ああああああああああああああああ!!!!!!身体強化ボディバフ付与エンチャント!」


グリレット「なんて禍々しい」


グリレットが大剣を抜いて俺の攻撃を止める。


コンパ「モーテ!?」


アンコ「嘘!?何してるのモーテ君!?」


衝撃ショック


グリレット「ぬっ」


無理矢理森に吹っ飛ばした。そこなら俺のテリトリー。木の上を動いて…仕留める。殺すコロス。


グリレット「おいおい、協力者じゃなかったのか?完全に殺意向けてきてんぞ」


インチェ「モーテ君!どうしたんだ?!やめろ!!」


うるさい…外野。


「お前が…お母さんを…を…!!!」


「「「「「「!!!!!!!!??????????」」」」」」


コンパ「ハイム…」


アンコ「ハイムって…」


ゼア「わお…」


インチェ「ハイム!?」


ディクト「まさか…」


グリレット「…そうか、か」


グリレットが強引に、俺ごと剣を振る。吹き飛ばされたが…しっかり着地した。


グリレット「まさか…信じられんが…全兵に次ぐ。ただいまより作戦をシュラの森の調査から、ハイムの生き残り、モーテの排除へと移行する。逃げられないように囲め」


ディクト「了解」


あの眼鏡。ディクトだったか?動きがいい。


グリレット「!?どうした!?動けお前ら…っ!」


だがあまり動けてないのもいる。


コンパ「うそ・・・だろ」


アンコ「モーテ君………」


ファイア


グリレットを燃やそうとしたが大剣で防がれた。強いなやっぱ。それどころかすぐさま反撃してくる。


グリレット「斬撃スラッシュ!!」


躱したが…

後ろの木々がまとめて折れていった。なんて威力…


グリレット「ちょこまかと」


斬撃スラッシュ…」


ディクト「ウィンド


この…!

ゼーレが吹き飛ばされた。


グリレット「ナイスだディクト」


いつの間に…グリレットが懐に入っている。でかいのに速い。


グリレット「斬撃スラッシュ


すぐさまゼーレを呼び戻して防御する。


ディクト「!?不思議な剣だ」


いや…防げてもだ…おっも!!!


「がはっ!」


吹き飛ばされた。


グリレット「くそ、少し受け流されたか!行ったぞ!仕留めろ!」


囲んでた兵か…やば…


兵士「~~~っつ!」


ん?躊躇った?


グリレット「ばか!!!!!」


俺は兵士の首を跳ね飛ばしてそのまま…


付与エンチャント


体に付与エンチャントを使って受け身を取る。それでもだいぶ重いダメージ受けてる。いてえ。


「あれ?」


そこで気づいた。あの兵士を斬って。ゼーレに、おれの中に何か入って来たか?

これは…


【そうだ…それこそがゼーレの本質…】


分かる。魂だこれは…


グリレット「くそ…!!!戦えないと判断したものは下がれ!」


ディクト「3か月…情が沸くには十分でしたか…誤算でしたねこれは…すいません」


グリレット「仕方あるまい…予想できるやついねえよこんなの。それより…来るぞ」


この魂を…


魂×1ワンソウル斬撃スラッシュ


やっぱり…この魂は魔力に変えれる…つまり、殺した分だけ強くなる?

なら狙うべきは…

俺はグリレットじゃなく他のそこら辺にいる兵に向けて斬撃スラッシュを放った。


グリレット「な!?くっそガキ!!なんだこの威力」


さっきまでとは比べ物にならない威力。これが魂を使ったときの力…

4人くらい今ので仕留めたか?4つの魂が入ってくる。


魂×1ワンソウル斬撃スラッシュ


再度グリレット以外を狙う。


「むうううううんん!!!」


しかしその斬撃スラッシュはグリレットに阻まれた。


グリレット「何度も同じことやられてたまるか!!!!」


「ちっ…」


だがそこで気づく。グリレットが血を流していることに…

かばったときか?


――家族や親友や国民全員を守るために戦う必要がある。そのためには我々は敵から逃げれない、倒さなければならない


プーゴの言葉が脳裏に浮かんだ。


「へえ…」


ってことは?他のやつ狙ってもグリレットは来る、かばう。ふ~ん。

冷静になってきた。殺すために…心と頭が冷えていく…

ああ…森に帰ってきた。弱肉強食の世界へ…


俺はまたグリレットを無視して他の兵士に向かう。


グリレット「こいつ…!!」


やはり追ってくる。早…でも


魂×1ワンソウルウィング


一気に加速。


グリレット「あいつ…あんな魔法まで…身体強化ボディバフ


逃げる兵の首をはねようとしたところで…

グリレットが割り込んできた。化け物みたいな速さだが…


「引きはがせたか?魂×2トゥーソウルファイア


俺は一気に森を燃やした。


炎の包囲網だ。


グリレット「な!?お前ら身を守れ!あまり息するな!水属性使えるやつは消せ!!森から出て報告出せ!あとは待機だ!」


それでも他の兵も手練れ。付与エンチャントで火を抜けていく。

大事なのは火で仕留めることじゃない。火を使ってグリレットの視界から消えること。


ウィングでグリレットから逃げつつ他の兵を追う。


ディクト「待ちなさい」


おっ副官。やっぱ速いな。もう一人…インチェは…他の兵の避難誘導か?こっちも思ったより早い。でもまだ間に合う。

何人かの兵が射程圏内だ。

ゼーレを二つに分けて。


衝撃ショック


衝撃ショックの勢いでゼーレを飛ばす。兵の1人を貫いた。


ディクト「な…死ね悪魔!ウィンド…」


だがもう俺はディクトの前にはいないそして…


「さっきも思ったが。お前らは仲間が死ぬと思考も動きも止まるのか?」


ディクトの首を跳ね飛ばした。


グリレット「ディクト…!!!!」


兵士「嘘だろ?ディクトさん…」


「ほら、止まる」


さらに二人仕留める。

そこでグリレットに追いつかれた。


グリレット「斬撃スラッシュ!!!!!」


森が揺れた。さっきまでよりも断然強い。食らったら消し飛ぶなあれ。

俺が魂使った時より威力出てるぞ…


グリレット「許さん…お前は…ハイムの亡霊め」


「倒さなきゃ…大事な人を守れない…でしょ?」


俺はグリレットから逃げるように森の奥に入っていった。


グリレット「なっ!?待て!!!!!」


【いいね】


――あとがき――

やっと…!やっとゼーレの本質が出ました。


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