第17話 エンジョイ肉

そっからは訓練もしながら色々なことをした。


カレーを食べた後の大福とインチェからの差し入れのケーキを食べに行ったり…


「なにこれ!?美味しい!!!あまい!」


コンパ「森だと甘いものとかないだろうからな~。美味いだろ~」


アンコ「大福も食べてみる?」


「食べる」


大福も食べてみる。もちもち…中は甘い…ケーキよりは抑えめ?でも美味い。

豆みたいなの入ってるな。


アンコ「美味しいでしょ~」


ゼア「こっちも食べてみ」


ゼアが同じような大福を渡す。そっちを食べてみると…


「おっちょっと違う。感触が」


コンパ「最初に食べたのがつぶあんって言って、次に食べたのがこしあんって言うんだ。どっちが好きだった?」


「うt難しい…どっち美味しかった」


アンコ「いや~分かるよ~美味しいよね。他にも羊羹とかあるから今度食べようね~。でもどっちかと言えば?」


コンパ「どっちだ」


「う~ん…」


悩ましい。っていうか3人ともめっちゃ聞いてくるな。どうした?

それでも…どっちかと言えば…


「こしあん…かなあ」


アンコ「そっちか~!」

コンパ「あ~!これで2対2かよ~」

ゼア「よし」


なんだなんだ?


アンコ「あたしとコンパはつぶあん派でね、ゼアはこしあん派だったの。そうか~」


なるほど?


アンコ「こしあんの良さも認めてはいるんだけどね。私は餡子系全部好きだし。っていうかこの前に買った本にあるよ、『こしあん対つぶあん、究極の戦い』ってやつ。読んでね」


あったかもしれない…まだ買ったばっかで手を付けれていないが…


ゼア「これで互角」


少しゼアは嬉しそう。今まで2対1で大変だったんだろうな。


とか…


猟師に会いに行ったとき…


猟師「こんな子供が狩ったのか!?これを!?」


アンコ「そうなの…血抜きとか捌き方とか教えてあげてくれない?」


猟師「おお…良いぞ、ていうか君、俺たちと働かない?」


アンコ「それはだめ~!取らないで!」


とか…


コンパ「軍内恒例!焼肉バーベキュー大会~!!!!!!」


アンコ「モーテ君、備えて、焼肉大会は戦場だから」


ゼア「ちゃんと戦わないと肉取れないよ」


肉食べるために戦う?それ森での暮らしと変わらないぞ。

だが始まったらすぐわかった。そういう戦いか…




「おい!肉焼け!ここ空いてるぞ!」


「こっちは炭火だ!!!」


「ずりい!どこで用意しやがった!?」


「火力強すぎだ!」


「高火力で一気に焼くんだよ!」


「じっくり焼け~!!!」


「こしょうどこ~!?」


「塩だろ」


「たれだろ」


食堂のおばちゃん「ネギ塩だれできたよ~!」


「「「「「「「あざっす!!!!」」」」」」」


「ビールは!?」


「今追加きた!ジョッキ用意しろ!飲みたいやつジョッキ出せ!!」


「チーズフォンデュ来た!場所作れ~!!」


「おし、これどかすか、そっち空いてるか?」


「こ~い!!」


地味に協力しあってるの軍人感あるな。


コンパ「こっち肉めっちゃあるぜ~!」


めっちゃデカい肉もある…


「「「「「「ステーキじゃねえか!」」」」」」




うわあ…これは戦場だわ。


アンコ「よいしょ、ふ~何枚か肉取って来たよ~。お米は?」


ゼア「確保してる。温かいうちに食べよう」


「コンパは?」


アンコ「ステーキの肉少し貰ってきてる…」


コンパ「ほい、野菜も。焼き野菜は美味いぞ」


アンコ「ありがと~」


だがすぐさまジュっという音が聞こえた。焼いてる音じゃない?この音は…


食堂のおばちゃん「お待ちかね…カツだよ~!」


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雰囲気は歓喜だが声が入り混じりすぎてる。


ゼア「とってくる、モーテ君とコンパでカレーライスを、アンコは漬物」


「おっけ~」

コンパ「任せろ」

アンコ「は~い」


俺たちも手分けしてこの戦場で戦う。


ゼア「ヒレカツゲット~!」


コンパ「ナイス~!」


肉ってすげえな。強い人たちがみんな狂ってる気がする…


そしてはしゃいではしゃいで…


コンパ「は~もう食えねえ~」


俺もお腹いっぱい…美味しかった。楽しかった…

というタイミングで甘い匂いが漂ってきた。


コンパ「まさか…」

アンコ「備えてモーテ君」


食堂のおばちゃん「焼きリンゴと焼きマシュマロ、お好きにチョコのトッピングどうぞ~!」


アッ戦場に戻った。


ゼア「焼きリンゴか…」


アンコ「シナモンだね…」


コンパ「バニラアイスは?」


ゼア「冷凍庫にあるんじゃない?」


コンパ「行くか」


ゼアが結構積極的なの以外な一面。


ゼアが勝ち取ってきた焼きリンゴを頬張る。


「うま!!!!」


コンパ「バニラアイスあった~。モーテ、これ乗せて食べてみ」


言われた通りにしてみる。焼きリンゴの熱でアイスが溶けて…これやばめっっちゃいい匂い。


「美味しい!!」


コンパ「だろ?」


アンコ「いいね~これは別腹だよね~」


満腹と思ったのに食べてしまった。







「で?この惨状ってどうするんですか」


ゼア「片づける」


「帰っても?」


ゼア「ダメだ」


食堂のおばちゃん「ほら!おきな!こんなところで寝ない!!!」


様々な器具や酔いつぶれた兵士たちが散乱するこの惨状の片づけだけは大変だった。

それでも食べ残しは全くなかった。


――あとがき――

めっちゃ筆乗った。


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