これはしてほしい!

 カクヨムを巡っていて、よく思うことがあります。


「字下げをしてほしい!」


 字下げとは、文章の行頭に空白を挿入することです。今、私が書いているこの文章でも、字下げはしてあります。

 これがあるのと無いのとでは、読み易さが格段に違うのですよ。

 私は青空文庫を読むこともあるのですが、そちらは元々紙媒体の小説をWebに起こしているものなので、当然字下げがしてあります。よって、Web画面でも読み易いのです。

 あと、もう一つあります。


「行間は適度に空けたり空けなかったりしてほしい!」


 行間の空け方には個性が出ると思います。行間を空けないことこそを自身の持ち味とされているのかもしれません。

 でも、空きが無さすぎると、詰まりすぎていて、こちらも息継ぎができない感覚に陥ります。

 また、ありすぎると、冗長な感じがして白けてしまいます。

 さらに言うと、こんなことも。


「三点リーダは偶数で頼む……」


 これができていないと、気になって没入できないことがあります。三点リーダの多用も問題です。便利な表現手法ですけど、それに頼りすぎてはいませんか?

 これらの「小説の作法」ができていなくても、面白い作品は確かにあります。

 けれど、読んでいる途中で気が逸れてしまう、私のような読み手も少なからずいらっしゃるはずです。

 特に「字下げ」は簡単に直せる箇所なので、今からでも文頭にスペースを入れてみてください。それだけでガラリと変わるはずです。

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