第35話 ライバルの出現は突然に!⑤
そうして、順番を決めるジャンケンが始まった。
「おい、玲司!俺に勝つんじゃわねぇぞ!」
「「‥‥‥。」」
「ごめんなさい‥…。」
「まぁまぁ…。」
俺だけに強気な正くんを睨む2人の女の子。
まるで、それ以上でもそれ以下でもは許さないぞという目だった。
‥‥これだけで、パワーバランスが良く分かる。
(でも、どうしよう?どうやって正くんを助けよう?)
正直見捨てるのも一つの選択だと思う。でも、
(まだまだ、子供だし‥‥)
子供の頃の辛い記憶はなかなか抜けない。
俺がそうだったのだ。そして、その結果があの路地裏での最期だ。
「「じゃんけん、ポン!!」」
最初の勝負は俺がパーを出して、正くんがグーで俺の勝ちだった。
「ちっ!、玲司!さっさと行けよ!」
「うん、分かったよ。」
もう少しでもいいから、学習能力を持ってくれよ‥‥。頼むから。
そうして、俺が隠れるために大きな木に移動をしていたら、幼稚園児の叫び声が聞こえた。
(僕は何も聞いてない、僕は何も聞いてない、僕は何も聞いてない‥‥。)
そう考えるほかなかった。
あれから、10分くらいが経った。
「遅いなあ。」
この公園はそこまで広くはない。
優ちゃんと杏奈ちゃんの2人で探せば5分もかからないと思う。
「今、どこにいるんだ?」
少し、不審に感じた俺は、周りを見る為に隠れた木の裏から出てみることにした。
2人はすぐに見つかった。というか、一歩も最初の位置から移動していなかった。
「僕たちがやってるのはかくれんぼであってる‥‥?」
『あんた!いい加減にして!会ったばかりのあんたが私と玲司くんの邪魔しないで!』
『邪魔なのはあなたです!私はずっと前から、玲ちゃん結ばれる世界にいた!』
『あわわわわ‥‥。』
そこには、全く探す気などなく、取っ組み合いの喧嘩をしだす、例の2人と
最早、あわわわ‥‥と言っちゃっている正くんがいた。
(だから、全ての元凶は正くんなんだって!)
俺は急いで3人の元に向かった。
お久しぶりです!‥‥もう何回この言葉を使ったのか忘れました。
諸事情で投稿が”また”遅れましたが、投稿を再開していきます。
最後に一言、原神って楽しいですね!
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