第11話 母さんとお隣の奥さん。
私、福山玲子が彼女、福川柚子と出会ったのは、小学生の時で
当時、席の近かった私達はすぐに仲良くなった。
「ねぇねぇ、柚子ちゃん今日の放課後私のお家で遊ぼ!」
「うん、遊ぼ‥。」
確か、私が柚子に話しかけたことが私達が仲良くなったきっかけだったはずだ。
あの時の柚子は小さな声だけど、それでも、とても嬉しそうな表情で答えてくれた。
その時、私は、柚子を物静かな子だなと思うと同時に、とても魅力的に感じた。
そして、この子には勝てないとも。
それからも同じ中学校と高校に行くほど仲良くなった。
転機があったのは高校の時だった。
私は玲蔵と出会ったのだ。
玲蔵は今もカッコ良いけど、当時も勉強、運動も出来て、見た目もカッコ良かったから、たくさんの女子にモテていて
あの物静かな柚子も
「かっこいい‥‥」
と、声を漏らした程だった。
‥‥そんな玲蔵を私は裏切ってしまった。
相手も近くに住んでいるから、それがスパイスとなり、その関係が二年も続いている。
何が失敗だったのだろう?
きっとこの関係が露見すれば、
(関係が崩れてる‥‥。)
「ふふふ、私の子供達、とっても仲良しなのよ。」
「そうね〜、私達も二人目を考えようかしら。」
そんな風に話す私は上手く笑えているのかな?
目の前の柚子のように、嘘みたいに可愛く笑えているのかな?
そんな疑問が尽きない。
玲蔵もきっと、柚子のような人の方が良かったんじゃない‥‥かな?
「ママ、どうしたの?」
そうして、玲司が私に近寄ってきた。
‥‥この子はとても可愛い私の子供。絶対に手放したくない宝物。
あらあら、向こうの杏奈ちゃんが恨めしそうにこっちを見ているわね。
私は一回、玲司を抱きしめて
「ガタッ!」
音の鳴った方を見ると、杏奈ちゃんが凄い形相でこちら‥いえ、私を見ている。
柚子と違って、感情表現が激しいわね。
誰に似たのかしら?
そろそろ、離してあげないとね。
‥‥杏奈ちゃんが襲ってきそう。
「玲司、大丈夫よ。仲良くしてくるのよ。」
そう言って、玲司を送り出す。
私は玲司のママでいられてるだろうか?
優しく出来ているだろうか?
支えてあげられているだろうか?
疑問は尽きない。
それでも、私は玲司のママでありたいと思う。
‥‥例え、関係が崩れても。
これで、親の会話は終わりです!
ちょっと会話は少なかったですね‥‥。
次回は優子回です!
前回の投稿から2週間‥‥月日の流れは早いですね。(現実逃避)
出来るだけ早く投稿します!出来るだけ!
レビュー・コメントもお待ちしてます!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます