第7話 幼稚園デビュー。③
入園式の会場に着いた俺達は、
席が自由ということで、俺と優子を間に挟む形で座った。
この幼稚園は自由と自発性を意識しているらしい。
……こんなとこを自由?と思ったが。
式はまぁ、順調とは言えないが問題なく進んだ。
(幼稚園だし仕方ないよなぁ。)
当時を思い出しても、うるさい感じだった気がする。
あの時は、うちの両親の険悪から、とんでもない空気になって途中から泣き出す子もいたなぁ……。
あれ?あの時うるさかった原因って……考えないことにしよう。
そして、園長先生の話となった。
「この幼稚園では、自由と自発性を意識しており……」
……長いなぁ、まぁ、周りを見ても聞いてる子なんてほとんどいないし、
こんなもんかぁ。
それから、式が終わり、それぞれのクラスに移動することになった。
移動する途中、
「こんにちは、あなたは、れいじくんって
いうの?」
と、優子が訪ねてきた。
可愛いなぁ。……俺ってやっぱロリ(2回目)
「うん、そうだよ!きみは、ゆうこちゃん?」
「うん!これから、よろしくね!!」
なんだか、こう話していると、付き合っていたことを思い出す。
「れいちゃん!」
そう言いながら、手を握ってくる優子。
「ゆうちゃん……」
その手を嬉しそうに握る俺。
幸せな世界、青春の一幕だった。
そんな優子が俺の目の前にいる、
まるで良い夢を見ているみたいだ。
そんなことを、考えながら優子と話していると、教室に着いてしまった、、
寂しくなっちゃう辺り、俺はまだ、優子を……いや、俺ってやっぱロリ(3回目)
教室に着くとすぐに担任の先生が話し始めた。
「皆さん、こんにちはー!私はこのクラスの担任をする由美子せんせーでーす!!」
(30代後半くらいかな?……ちょっと厳しくないか?)
ギロ
「にらまれた。」(小声)
なんで分かるんだよ!
それからも話は続き、クラス全員の集合写真を撮ることになった。
「れいちゃん!いっしょに、とろう!」
……ドキッとした。
それは、優子が可愛いからとかじゃなくて
……いや、可愛いんだけど、そうじゃなくて!
れいちゃん…その呼び方が懐かしかった。
「うん、もちろん!」
そう言うと、優子が俺の手を引いていき、優子が俺の隣に立った。
由美子先生の
「はい、ちーず!」
その瞬間、優子の顔が俺に近づいてくる
俺は、それに驚いて、優子の方を振り向いてしまった。
それが良くなかった。
「「ん!」」
俺の頬にキスしようとした優子の唇が俺の唇に……。
……ごめん、良いことだった。
そして、そんな俺の幼稚園生活が始まった。
今回は少し長くなりました。
後、最後のキスは書きた過ぎました。笑
この作品の6話を出した時に、
かなりのコメント(3つ)を頂きました。
本当にありがとうございます。
これからもコメントを頂けると嬉しいです!
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