第6話

お昼ご飯をを食べ終わるや否や恵那は元気よくとんでもないことを言い出した。

「よし、今から海に行こうか!」

 「………」

さすがの颯太も絶句している。

「今度みんなで行くだろ…なんで今日行くんだよ。」

「良いじゃん。海は何回行っても良いんだよ。」

確かに悪いものではないが、今は行きたくない。そんなことを考えていると颯太がようやく口を開いた。

「今日潮はバイトだろ?それなら、バイトの前まで付き合ったらいいんじゃないか?」

そんなに長居したくない俺と海に行きたい恵那の折衷案を出してくれた。

「それなら、まあ行けるけど。」

 俺は頭をかきながら返事をした。

「私も賛成!」

「それなら決まりだな。善は急げだ!」

 

そう言って颯太と恵那はバタバタと食器を片付ける準備を始めた。

「ぼーっとしてたら置いてくよ〜」

恵那の一言で我にかえり二人に続いて片付けを始めるのであった。

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