第4話
少し待っていると副部長が部室に入ってきた。それを合図にみんな部室に入り出す。
「ごめんお待たせ!みんなも知ってる通り、今日は部長がいないんだ。だから、今度の集まり何するか一緒に決めよう。」
やはり今日のところは何もしないようだ。
各々が意見とも言えない音量で何かしら呟いている。
「海!海行きたい!」
横で恵那が元気よく手を上げながら、発言した。サークルメンバーはみんな恵那に注目していた。
「賛成!」
「海良いね!」
副部長も面食らいながらも
「他に意見がないなら、海にしようか!」
またサークルメンバーは何かを呟いてはいるが、反対意見はなさそうだ。
「それなら決まりということで!詳しい日程とかはまた追って連絡するよ。」
はーいと各所から空返事が聞こえると思ったより呆気なく会議は終わった。恵那は満面の笑みでこちらを見ていた。いかにも私の手柄という顔をしているが、何も言わず学食に向かうのであった。
夏休みの間は片方の学食しか開いていないので、人で賑わっていた。恵那は小動物のように、人の間を縫って進み、3人用の丸テーブルの席を確保していた。先に買ってこいとジェスチャーしている。それを見て俺と颯太は学食の列に並ぶのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます