2話 結局、世の中顔。

全話で登場し私が風俗で働くことになったキッカケの人物『A』。


離れる少し前にわかったことなのですが

『A』は私の顔が嫌いだったらしいのです

自分の周りにお前より不細工な女は居ないと言っていたのです

(いままではお金が欲しかったので言わなかった)


「出会った時から嫌いだった_____だって顔が嫌いだから、好きになれない」

「お前と居てもつまらない」


いままでお前と話してても楽しくないと言っていたのにひとり納得した瞬間でした_______




その後、私は友達になにかを確認するかのように質問をしてみました


『あのさ、イケメンと普通のたわいもない雑談するのって楽しい?』

『楽しいし顔ガン見する』

『じゃあ全く同じ内容の会話で相手がブスだったら?』

『楽しくない、金よこせ』

『まぁ、そうなるわな』


ここで整形することへの決意が固まります

可愛くなくてもいい!せめて『普通』になりたい!

_____美醜なんて人それぞれなのに

可愛いって言って長年可愛がってくれる先輩もいるのに…

もう会うこともない『A』の言葉が

醜形恐怖症を生み呪いのように絡みつき

終わりの見えない醜形恐怖症との戦いが始まります


このあとすぐ美容整形外科の予約をし

1ヶ月後に顔にメスを入れたのはまた別の話______。


結局ずっとお金のために顔が嫌いだから何しても好きになれない、むしろ嫌いな事を黙っていた『A』のことよりも

そんな相手に依存してしまった自分が憎かった

整形して自分に少しでも自信を持って強く生きて生きたいそう強く思ったのだ

そしたらいつか追う女ではなく追われる女になれるのてまはないかと

幸せになれるのではないかと


もちろん世の中顔が『全て』ではないですが

結局のところ、ほぼほぼ顔なのです。

範囲外の顔、外見だと中身を見てもらうこともないのです


顔じゃない中身だと言うそこの貴方、生理的に嫌いな顔の人を好きになれますか……?





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る