第4話:対抗策

「改めて見るとやっぱり凄い人数だね。」

「そうだな。」

やはり中心部はすごい人数が集まると改めて痛感していると山田教官がやってきた。

「さぁ、今日から地獄の訓練が始まるぞ!諸君らは耐え切ることができると期待している!」

「さて、まずは座学からだ!!

「無知のままではもともこもないからな!」

そう山田教官が言った後、俺たち訓練兵は講堂に向かっていった。

第一講堂から第十講堂まであり、一グループに、一講堂が使用されている。

「ここだ。」

俺は第三講堂の前で呟いた。

「ごちゃごちゃ言ってないで早く入ろう。」

そうハルカに言われた。

座学の内容はそれぞれの兵団によって何が必要とされているかや、今後どのような訓練を行うか、そしてアラクネの対抗策の三つだった。

「対抗策は今現在、刀や弓、その他沢山の武器が対抗策として挙げられる。」

「ですが教官。アラクネはとても硬そうに見えます。

そう簡単に倒せるのでしょうか?」

「アラクネとはなんだ?あの化け物はアラクネと言うのか?」

まずい。

そう思うと

「教官はアラクネはご存知でないのですか?

アラクネとは昔、蜘蛛のような身体に人の顔がついたような怪物が存在していたようです。それに似ていたから佐藤訓練兵はいったのではないでしょうか?」

「ほう?そんなものが存在していたのか?佐藤訓練兵。

間違いはないか?」

「はい。田中訓練兵の言った通りです。」

「そうか。確かに化け物というのは少し面倒だ。

これからはアラクネ、と言うようにしよう。」

「そして硬そう。という質問の答えだがアラクネどもにも弱点がある。それは脚の節目と胴体と頭の境目が通常よりも柔らかい。そこならば我らでも切れるだろう。」

「訓練兵諸君らは中心部の生活を見たことがあるか?金属から火や水がでているだろう?」

「その技術を利用して武器にもできるようにしている。だが、個人の得意の属性によって発生するものが変わる。それを明日からは見ることにする。」

「さて、今日は解散としようか。先程言った通りに明日からは野外訓練を始める!!各自しっかりと体を休めるように!!」

「はっ!!」

夕飯を済ませ寮に戻ってきた。

「でも、なんで金属から火とか水が出るのかな?」

「今度、休息日にみんなで鍛冶屋にでもいってみようぜ!!何かわかるかもしれないし!」

「そうだな!みんなは何の属性を持ってたら嬉しい?」

「俺は…」

みんな、理想の属性を言い合っていた。

日に日に仲良くなっているのが手に取るようにわかった。

「そろそろ寝るか。」

「それもそうだね。」

「みんなおやすみ!」

「おやすみ」

明日からもみんなで頑張ろう。

そうみんなが思った。








アラクネ!豆知識!

中心部でよく見る金属から火や水が出るのは地下で採れた特殊な金属のおかげで火や水がでる。

誰でも少しは好きなものを出せるが動物や人、アラクネを倒すためには自分の才能が必要になってくる。

今、発見されてる属性は火、水、風、氷、光、闇、岩、そして無属性の八つに分かれている。

火は一番有名で火が得意属性だという人が一番多い。

水は使い方によってはとても強力なものとなる頭が良い人にはもってこいの属性。

風は殺傷能力に欠けているが、空を飛んだり相手を吹き飛ばしたりと様々なことに使える。

氷は水がないと使用できない最も扱いにくいものとなっている。

光は攻撃自体はできないが傷を癒したり回復に特化している。

闇はこの八つの属性の中で最も強力な属性だがその強さゆえ暴走してしまう可能性がある。

岩は壁を立てるのに使用されたり穴を埋めるために使用されたりと主に建築などに使用される。訓練兵に岩属性の者がいた場合、特別に訓練兵ではなく壁を立てたり、事件の後処理が主の仕事の衛生班に所属される。

無属性は、よく一般人にいる。得意なものがなく一番役に立たないとされているが実は訓練すれば何にでもなれるという恐ろしい一面がある。

長くなって申し訳ない。

心から謝罪する。

byばらぃろ

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