ことばの悦楽

（361）リピーター

　何度も同じお店に行く人や同じ商品を買う人の事を、マーケティング界隈では「リピーター」と呼ぶが、僕などは分かりやすい「リピーター」だなと、自分で思う訳で。

　僕はあまりファッションに気を使わない。

　着心地が良ければそれがいい。

　一度それが気に入れば、ずっとそれしか使わない。

　服や靴などは正にそうだ。

　おやつとしてアイスクリームを食べるのが好きなのだが、スーパーにズラリと並ぶ色々な商品がある中で、だいたいいつも同じ商品を買うし。

　他の買い物に行く時も、商品選びにあまり時間をかけないという自負がある。

　コレって「他にやりたい事や、やるべき事が沢山あるので、買い物の時間などはコストである」という価値観があるんだろうな。

　しかし、小説や漫画、ゲームなどの、時間の浪費と思える様な事に関しても、購入の際は蛋白なものだ。

　例えばゲームの場合、僕は同じゲームを延々繰り返してやる訳だ。

　一度クリアしても、また最初からプレイする。

　RPGの様な、ストーリーが分かっているゲームでさえそうだ。

　更に、延々と同じエリアでレベルアップをし続けるとか、そう言う事が好きだったりもする。

　これはもう、心の病気なのかも知れないな。

　新しいゲームが発売されたとしても、その時にハマっているゲームがある場合は、浮気などせずに延々と同じゲームをやり続ける訳で。

　小説などは色々な作品を読んできた方だと思うが、しかし久々に時間が出来て読書したくなっても、新しい本には手を出さず、過去に読んだ本を何度も読む事の方が多い。

　が、カクヨムの場合はどうかというと、一度読んだ作品はあまり何度も読む事が無い気がする。

　コレって何でだろうな。

　面白い作品は沢山あったのに、自分でも何度も読む気がしない理由が分からない。

　自分の作品は誤字確認などの為に読み返す事はあるが、それ以外はほぼ無い。

　自宅の本棚にある本は何度も読み返しているのに、スマホで見るKindleの本は一度きりだ。

　画面のライトが目に悪いからなのか、それとも他の理由があるのか…

　僕が再びリピーターに戻る為には、何が必要なんだろうな。

　誰が分かる人が居たら、教えてほしいと思う、今日の僕なのであります。