(341)大阪弁
僕は東京都民だが、関西出身なのでオフタイムは関西弁で話している。
仕事の時は標準語で話しているのだが、やはり関西弁で話している方が肩の力も抜けて、気楽だったりもする。
で、最近新しく書きだした「とある四十路の二人言」という作品なのだが、実は舞台が関西で、登場人物には関西弁で会話をしてもらっている。
するとどうだろう。
物語の大半が会話だけで構成されている作品で、情景描写などあまり無いのに、読者の方から「面白い」とポジティブな評価を頂けた訳で。
いやいや、コメントやレビューを頂いた皆様には深甚感謝の至りな訳ですが、実は執筆している僕本人も、関西弁のセリフの方が、書いていて楽ちんだったりもするのですよ。
というか、めちゃくちゃ楽チンなのです。
普段自分がしている会話をそのまま文章におこしているような気楽さがあって、スラスラと文章が書けてしまうのです。
しかもセリフばかりなので、情景描写に苦心する事も無く、ただただ会話だけで物語が成り立っていく訳で。
…これって、大阪弁だから?
セリフだけで面白くなるほどに、大阪弁にはパワーがあるって事?
って事はもしかして、情景描写も大阪弁にすれば物語が面白くなるとか?
…ちょっと試してみるか。
『白い砂浜がぶわーって続く海辺で、麦わら帽子をかぶって水色のワンピース着た若うてべっぴんな女が波打ち際で波の動きに合わせてウロチョロしとったんやけど、それを脇で見とった小太りのオッサンが女に向かって手ぇ振っとるんよ。 そのオッサン半袖のカッターシャツを着とるんやけど、汗っかきなんかシャツが透けとってな、よう見たら乳首まで透けとるんよ。傍から見たら不審者かいなって思われるやろけど、信じれん事にこの二人は夫婦やってん。べっぴんな若い女がオッサンに気付いて楽しそうに駆け寄ってな、ほんで思いっきし抱き着きよったんや。ほんま、えらいこっちゃで。』
…どうだろうか。
不思議と書いている方は苦痛ではないのだが、読者がどう感じるのか、知りたいところです。
執筆し始めた関西弁の作品で、情景描写も大阪弁ってエピソード、いつかこっそり書いてみようかな…
そんなことを思う、今日の僕なのであります。
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