ことばの悦楽

（334）新作

　僕は個人事業主で、企業向けに物販なんかも行っている。

　で、業者から仕入れる時は「ケース単位」でしか仕入れられないので、顧客の納品する時に「余り」が出る事も多い。

　で、そんなものを「メルカリ」を使って個人に販売したりもする事がある。

　今年の初めに顧客に導入した商品の余りで、「ドライシャンプー」というものがあり、それをいくつかメルカリで販売していたのだが、この半年くらいは全然動きが無かったのに、最近になって突然完売した。

　なんだろう。

　ドライシャンプーは水が無くても髪を洗えるという商品なので、防災用品としても重宝されるだろうと、能登地震の後にメルカリに出したものなのだが、この半年間は全然売れなかったのが、この数日で突然全て売れるというのは、一体何が理由なんだろうか。

　まあ、最近は宮崎県でも地震があったり、神奈川や茨城でも立て続けに地震があったってのもあるのかも知れないが、それにしても能登地震程の被害ではなかっただろうに、こうして突然完売するというのは、もしかしたら顧客層が首都圏に集中しているのかもしれないな。

　メルカリは顧客の住所などが分からないので、どこの地域から購入されたかが分からない。

　とはいえ、販売した後に売上金から差し引かれる送料分の金額で「どれくらい首都圏から離れた場所か」を想像する事が出来る。

　で、今回の差し引かれた送料から察するに、顧客は全て首都圏ぽい。

　つまり首都圏の人が今、大きな地震を懸念しているという事なのだろう。

　なるほど、起こって欲しくは無いが、いつ起きてもおかしくないのが大地震。

　都内に住む僕などは、その影響は計り知れない程に甚大だろうな。

　せっかくカクヨムで「毎日更新で500リワード」のキャンペーンをしているのに、突然の大地震で執筆できなくなって、そのチャンスを逃すのは勿体ない。

　ということで、リメイク作の書き溜めていた原稿を全て予約投稿しておいた。

　おかげで、9月の中旬までは自動的に毎日更新される事になるだろう。

　キャンペーンは8月末までらしいが、まあ、せっかく書き溜めていたものだし。

　それに、ひとつ手離れした作品が出来たことで、新作にも着手できるだろう。

　という訳で、新作を書いて行こうと思います。

　これまで、恋愛、異世界ファンタジー、サスペンススリラーあたりを書いてきたので、そろそろ書こうか。

　ラブコメを。

　僕の政治的思想や暗闇の様なマインドを封印した、気楽に笑って読めるようなお気楽作品がいいな。

　その方が、書いていても楽しい気がするし。

　思春期の若人達が求めるお色気シーンなんかもふんだんに取り入れてみるのも良いかも知れない。

　もはや、全裸の女性がいても興奮できない程に乾いてしまった僕の心を、パンチラだけで鼻血を出せる主人公達が潤してくれるかも知れないし。

　うん。

　そうしよう。

　そんな事を考えている、今日の僕なのであります。