(274)桜

 4月も1週目が終わり、どんどん春らしくなって来た。


 しかし、そもそも「春らしい」とは何かと問われて明確な答えは無いのが僕ではあるのだが、公園や道端の桜が満開なのを見ると、やはり「春だなぁ」と思う訳で。


 で、思ったのだが、そもそも「桜」って、何でこんな漢字なの?


 へんは「木」、つくりは「女」の上に3つの点。


 なるほど、桜の木の下で女の人に桜の花びらが舞い散るイメージっぽいな。


 確かにしっくり来る気がするな。


 美しいし風流だし。


 でも、漢字の一部に「女」が入っているので、LGBTQがどうのこうのと言い出す輩が出てこないか心配になるな。


 そもそも中国語でさえ「樱花」って漢字で表すわけで、古来より「それくらい美しい」と思われていた心に差別も何も無いだろうとは思うのだが。


 時代背景的にも、「女という、生命を産み落としてくれる美しい存在を守らなければならない。だから男は戦うのだ」みたいな価値観だっただろうしね。


 ともあれ、桜が美しいと昔から認識されていた事に、少し嬉しく思う訳で。


 だって、今も昔も、人々の美的センスに大差は無いって事だもんね。


 なんだか昔の人々の事を、伝記でしか知らない「架空の存在」だと思ってしまいそうになるが、桜を美しいと感じるという事が分かるだけでも、ずいぶんと親近感が湧くというものだ。


 そんな訳で、雨で早めに散りそうな桜の姿を見ながら、気が付けば今年も残り9ヶ月を切ったんだなと、時間が過ぎる速さに恐怖している、今日の僕のなのであります。

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