(237)お、ご

 先日、ダウンのコートをクリーニングに出した。


 襟元が黒ずんできたので、染み抜きもして貰う事に。


 数日後にクリーニングに出していたコートを取りに行くと、お店の人が「お引取りですね〜」と言いながらコートを引っ張り出し、上手に袋に入れてくれた。


 その時に、


「こちら、次に使える割引券なので、今度お出しになる時にご提示頂ければお値引きさせて頂きますね~」


 と言って、割引券を手渡してくれた訳だ。


 で、何となく思ったのだが、「引取り」「出し」「提示」「値引き」みたいに、単語の頭につく「お」とか「ご」というやつって、漢字にすると、どちらも「御」なんだよね。


 調べてみると、こういうのを「接頭辞せっとうじ」というらしい。


 接客業の人なんかはこういう言葉に慣れてるイメージがあるが、僕はビジネスメールでこうした文章を書く時に、「御」という漢字を使うと堅苦しくなるので、ひらがなで書こうとするのだが、時々「『お』か『ご』か、どちらが正しいんだろう?」という時がある。


 例えばこんな時、皆さんはどちらが正しいと感じるだろうか。


「詳しくは述べられませんが、察し頂ければと存じます」

「詳しくは述べられませんが、察し頂ければと存じます」


「何なりと命じ下さい」

「何なりと命じ下さい」


夕食はどうされますか?」

夕食はどうされますか?」


 僕の個人的な意見ではあるが、なんとなく「お」の方が優しい感じがするし、「ご」はちょっとフォーマルな雰囲気がある気がする。


 どちらが正しいのかは分からないが、どちらも間違いでは無い気もする訳で。


 しかし、だからといって間違いに気付かないまま使い続けるのは、どうにもカッコ悪い気がする訳で・・・


 その昔、放送会社にコンサルしていた時に「大地震」を「だいじしん」と読んで指摘を受けた事があったっけな。


 放送業界では、どうやら「大地震」は「おおじしん」と読むのが正しいらしい。


 そんな体験もあってか、この接頭辞と呼ばれるものも、できれば正しい読み方をしておきたいと思う訳で。


 誰か親切で詳しい人、教えてくれませんかね?


 そんな事を考えている、今日の僕なのであります。

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