(238)固有名詞
小説の中で、過去の偉人や国の名前など、様々な「固有名詞」が出てくる事がある。
しかし、個人名やグループ名など、プライバシーに触れる情報は書かないというのが暗黙のルールみたいになっている訳で。
コレって、どこまでの固有名詞なら書いてもいいのだろうか。
特に、企業の名前とかは気を使う。
何せ、下手すりゃ「肖像権」だか「商標権」だかの侵害だとかで「損害賠償を〜」なんて事に発展しかねない訳で。
でも、誹謗中傷とかでは無い上に社内情報とかでも無い、言わばネットなどで公開されている情報の範囲内なら良いのかといえば、それも違う様に感じる訳で。
例えばどこかのショッピングモールで買い物をするシーンがあるとしよう。
仮にそのモデルが「イオンモール」だったとして、しかもその中のフードコートにあるマクドナルドで買った「てりたまバーガー」を友達同士で美味しそうに食べるシーンだったとしたらどうだろうか。
「期間限定の『てりたまバーガー』、めちゃ好きなんだよね」
「へぇ、確かに旨そうだな。俺にも一口くれよ」
「嫌だよ! 自分で買えよな!」
「なんだよ、ケチくせぇな~」
みたいな描写に、イオンモールやマクドナルドのマイナスになる要素があるとは思えないのだが、社名が商標登録されている事を理由に「勝手に名前を使わないで下さい」なんて指摘が入るものなのだろうか。
僕の恋愛作品に「帆地槍さんは愛したい」という作品があるのだが、この中でお買い物デートをする際に、銀座のユニクロに行くシーンがある。
建物全部がユニクロという巨大な店舗で、実際に存在する店舗でもある訳だ。
ユニクロと言えば、安定のクオリティの商品が比較的安価に購入できるうえ、商品のバリエーションはとてつもなく多彩である事で有名だ。
日本が誇る巨大企業の一つでもあり、誰もが一度は利用した事があるのではないかと思える訳で。
他にも地下鉄に乗るシーンなどでは「東京メトロ銀座線」など、実在する社名と路線名で描写したし、「JR京浜東北線」などの名称も使っている。
今のところ、それらに対してカクヨム運営サイドから指摘を受けた事は無いのだが、本当のところはこうした描写って問題は無いのだろうか。
小説というのは漫画やドラマと違って、ダイレクトに視覚で得られる情景というものが無い。
あくまで文章から情景を想像してもらうしか無いので、情景描写を効率化する為にも、実在する社名や商品名等をバンバン登場させられれば良いとも思える訳で。
・・・これって皆さんはどんな考えをお持ちだろうか。
是非とも教えてもらいたいと思う、今日の僕なのであります。
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