(220)政権

 能登地方の震災後の動きを見ていた僕は、何と言うか、もうこの国は終末に向かっているのいではないかと政権に幻滅しそうになっている。


 さて、政権が被災者の生活支援という名目で、「20万円の融資を受けられる様にした」という報道があった。


 え? 借金させるの?


 政府からの義援金として給付型にすりゃいいんじゃないの?


 政府が行った給付金と言えば、住居を失った世帯に対して300万円を支給するというもの。


 これは「自宅を所有していた人」限定のもので、アパート暮らしだった人には適用されない。


 で、アパート暮らしの人がどこかに住もうにもお金が無ければ困るというので、20万円を借金できるという事でもあるようなのだが、そもそも20万円では新しい住居を探す間の生活費くらいにしかならないんじゃないか?


 しかも借金だから、後で返済しなくてはならない訳で。


 返済が滞ると、その人の資産を全て差し押さえられる訳で。


 これが政府の「被災地支援」って事?


 自民党議員には餅代として100万円が配られるというのに、命や人間としての尊厳に係わる窮地に居る被災者に対して、たった20万円の「融資」だと?


 これは、もし僕が被災地の住人だったら発狂してしまうかも知れないな。


 自民党政権って、ここまで酷かったんだ。


 これだけ見ると怒りしか湧いてこないのだが、こういう時こそ物事を俯瞰して見ると、その目的が何なのかを計る事もできるのではとも思う訳だ。


 で、今回の震災対策の全体像を俯瞰して見てみた訳だが・・・


 ダメだ。


 全然政府の良いところが見えて来ない。


 後手後手の対策ばかりで「これは素晴らしい! さすが自民党だ!」と思わせる要素が全く見つからない。


 必要な対策ももちろん行われているが、「どこの政党でも出来る程度の事」しかやっていない。


 2011年は民主党政権だった。


 3.11が起こり、民主党の災害対応を自民党は厳しく糾弾していた。


「自民党ならもっとちゃんとできる筈なのに!」


 と、国民は思った事だろう。


 その後に行われた選挙で、案の定自民党は政権を奪取した訳で。


 ところがどうだろう。


 3.11よりも規模が小さな今回の震災でさえ、政府の動きはこれまでの政権よりも悪い訳で。


 って事は、自民党である必要は無いんじゃないの?


 他に政権を任せられそうな政党が無いのは確かだ。


 だが、「自民党しかないわ」みたいになった結果が、今の体たらくで増税社会で貧困社会で裏金文化で既得権益至上主義社会になってきた訳で。


 だから我々庶民が隆起する必要があるんだろうな。


 そうしなければ、安心して執筆する事もままならない時代が来る気がしてならないや。


 事実、今の僕は楽しい話が書けない状態だもんな。


 書きたいんだけどな。


 楽しい話。


 早く心の平安を得られる社会になって欲しいと、心からそう願っている、今日の僕なのであります。

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