ことばの悦楽

（199）デレ

　よく、ラブコメ作品のヒロインのタイプとして「ツンデレ」とか「ヤンデレ」とか、「◯◯デレ」という表現を見かける。

　この表現を考えたのが誰かは知らないが、とても分かり易い表現だと思う。

　そのヒロインが普段ツンツンしてようが、病んでいようが、主人公と会うとデレデレしてしまうというキャラだとイメージ出来る訳だ。

　それにしても、この「◯◯デレ」には色んな種類があるらしい。

　ツンデレとヤンデレは知っていたが、他にも「クーデレ」「ボコデレ」「デレデレ」「アンデレ」「欝デレ」「エロデレ」「オニデレ」「ガンデレ」「トドデレ」「ドロデレ」「ニャンデレ」「ヌルデレ」「ノブデレ」「バカデレ」「ビリデレ」「フンデレ」「クズデレ」「サドデレ」「ダルデレ」「モーデレ」などなど…

　もう何が何だか分からない位に色んな種類があるらしい。

　それにしても、この「デレ」をここまで細分化していたとは…

　例えば音楽好きの友人が、ヘビィメタルが好きだった訳だが、僕もその影響を受けてヘビィメタル小僧になっていた。

　で、お互いのCDを見せ合う時には「コレってプログレメタルだよな」「こっちはスラッシュメタルだな」等と、ヘビィメタルのジャンルを細分化していた訳で。

　恐らくこの「デレ」も、同じ様な感じなのではと思う訳だ。

　つまりは「デレを極める過程で生まれた区分」みたいに考えている訳で。

　そこで僕は思ったのだが…

　コレってみんな、普通に知っている言葉なのだろうか？

　カクヨムにも沢山のラブコメ作品があるが、まだ僕はそこまでラブコメを読み込んでいない。

　好きなジャンルではあるし、僕も恋愛作品を作ってはみたものの、ヒロインがデレデレするという感じでは無い。

　どちらかというとシリアスな作品ではなかろうか。

　アニメとかでもラブコメジャンルは楽しく見れるのだが、こういうのって、程よくバカバカしさが必要なのではなかろうか。

　って事は、色々ある「デレ」というのは、程よくバカバカしさを伴っているのではなかろうか。

　という事は、もしかしてバカバカしい笑いを伴う「デレ」を思いつけば、僕にも新たな「デレ」が作れたりするのだろうか？

　そして、それが多くの人に読まれれば、新たな「デレ」のジャンルが認知されるのではないのか？

　もしそうなれば、僕は新たなジャンルを作ったパイオニアとして有名になったりするとか？

　なったりするのか！？

　となると、ちょっと作品を考えてみようかな。

　ラブコメ作品。

　僕に作れるかどうかは分からないが、もうすぐ完結する予定のサスペンススリラー作品を書き終えたら、チャレンジしてみるとするか。

　そんな事を思う、今日の僕なのであります。