(175)日本語
日本語とは複雑怪奇だ。
ひらがな、カタカナ、漢字、数字でさえアラビア数字と漢字を使う。
アルファベットが26文字しか無いのに比べ、日本語はひらがなとカタカナだけでも濁点等を含めれば143文字だ。
漢字などは常用漢字だけでも2136文字。
それ以外の漢字も含めればユニコード登録されている文字は7万字を超える。
日本人でさえそのうちのほんの一部しか使えないし、知りもしない。
が、我々は日常生活は勿論、こうして作品を作る事さえ出来る訳で。
普段僕はどれくらいの文字を使っているのだろう。
ひらがなとカタカナはそこそこ使いこなしていると思うのだが、たまにカタカナを手書きする時に思うのが、
「あれ? 『ヌ』ってこんなんだっけ?」
ましてや沢山のカタカナを連続して
「ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ…」
の様に書いていると、どんどん「こんなんでいいんだっけ?」と感じ、やがてゲシュタルト崩壊を起こして正しい文字を思い出せなくなったりもする。
これはひらがなにも言える事で、
「なみぬめの」
を連続して書いているうちに、もはや自分が何を書いているのかさえ見失ってしまう事もある。
こんな罠さえ仕掛けられていると思える日本語な訳だが、我々はそんな日本語をそれなりに使いこなして生活している訳で。
こんな複雑怪奇な言語をあやつりながら、何故か英語を話せない人も多い。
世界で最も身に付きやすい言語と言われる英語さえ話せないにもかかわらず。
日本人の言語中枢はいったいどうなっているんだろうな。
不思議で仕方がないや。
そんな風に、また英語の資料を作らなければならない僕は思うのてすよ。
ともあれ、日本語の凄さに改めて気付かされる訳で。
英語の資料もままならない僕だけど、まずは日本語を使いこなしてみたいと願う、今日の僕なのであります。
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