(167)むにむに
僕は、可愛いほっぺが好きだ。
突然何を言い出すのかと驚いた方もいるかも知れないが、好きなものはしょうがない。
とにかく僕は、可愛いほっぺが大好きなのだ。
赤ん坊が乳母車に乗せられて眠っている時に、重力に負けてこぼれそうになっているほっぺとか、何と言うか、もう本当にたまらんですなぁ!
…えふん。
で、僕はそのほっぺに何をしたいかというと、やはり「むにむに」したい訳で。
そこでふと思ったのだが、この「むにむに」って表現、「もみもみ」と何が違うのだろうか。
個人的に、ほっぺは「もみもみ」では無いと思う。
そして、おっぱいは「むにむに」では無いと思う訳で。
この違いは、手の平より大きいか小さいかで表現が変わるものとこれまでは思っていたのだが、よくよく考えてみれば、太ってベルトの上に乗っかるお腹の脂肪などは、明らかに手の平より大きいのに「むにむに」な気がするんだよな。
二の腕の柔らかな部分も「むにむに」する訳だが、これも何故に「もみもみ」では無いのだろうか。
手で掴める感じが「むにむに」なのかも知れないと思ってみたものの、だとすると「肩もみ」は、何故に「もみもみ」なのだろう。
この理屈なら「肩むに」の方が正解な筈だ。
もしも可愛い孫が、
「おばあちゃ〜ん! 肩をむにむにしてあげる〜」
と言ってたとしたら、
「肩をむにむに?」
と不思議に思うのではなかろうか。
というか、肩をむにむにされるってどんな感じなんだろう。
ちょっと、やってみてもらいたいぞ。
…えふん。
そもそも「もみもみ」って表現が何だか卑わいに聞こえるのも不思議でならない。
おっぱいを「もみもみ」するのは卑わいかも知れないが、肩を「もみもみ」するのは微笑ましい姿の筈だ。
「もみもみ」するものはおっぱい以外にも沢山ある筈なのに、どうして「もみもみ」は卑わいな感じがして、「むにむに」は可愛い感じがするのだろう。
この違いは何なんだ?
「もみもみしたい!」
と街なかで叫べば警察が血相を変えて来そうな気がするし、
「むにむにしたい!」
と街なかで叫べば病院に連れてかれそうな気がする。
何故だろう、考えれば考える程に分からなくなるぞ…
という、どうでもいい事を考える事で、眼の前の仕事から逃げている今日の僕なのでありますが、現実逃避を兼ねて、むにむにしたい気分は最高潮な訳でして…
誰か、せめて僕に「むにむに」の定義を教えて下さいましたら幸いなのです。
さ、仕事するかな。
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