ことばの悦楽

（159）クロネコ

　さて、クロネコと言って連想するものが運送業以外のアニメキャラだというひとも居るだろうが、今回は運送業のお話だ。

　ネットのニュースで約3万人の個人事業主との契約を解消するというヤマトの話だ。

　僕は仕事でヤマトの配達員とも付き合いがあるが、緘口令が如かれているのかどうかは分からないが、この件についてはあまり話をしてくれない。

　が、色々探りながら会話をしてみると、今回の契約解消劇とは「メール便の配達を委託していた個人事業主との契約を解消する」という事らしい。

　そう言えば、クロネコが郵便局にメール便の事業を委託する事にしたというニュースを見たっけな。

　つまり、その影響が委託業者に押し寄せたという事だ。

　しかし、それ以外に気になる話もあった。

　それらの業者に、今年の頭あたりに「インボイス登録するのか」というアンケートを取っていたという事だ。

　そのアンケート結果についてはよく分からないが、ヤマト本部が日本郵政に業者をシフトする決定を下したという事は、つまりはインボイス登録する業者が少なかったという事なんだろうな。

「インボイス登録業者が少ないので契約を解消します」と言えば、独禁法違反になるので、表向きはあくまで「業務効率化の為に」という事だが、コレは客観的に見れば完全にインボイス絡みだ。

　メール便の仕分け作業はヤマトのアルバイトがしていたらしいから、きっとアルバイトも実質的に沢山解雇されるんだろうな。

　僕も15年前にヤマトでバイトした事があるけど、メール便の仕分け作業をやってたもんな。

　大変な作業だったけど、日当は8000円だったっけ。

　自営業を始める直前で生活費稼ぎの為にやったものの、コスパの悪さがバカバカしくて、僕はすぐに辞めたんだよね。

　でも、そんな職場で一生懸命働いてくれた人達が、今回の事で沢山放り出される事になるんだろう。

　きっかけはインボイス制度。

　クロネコだけでも3万〜4万人の失業者を生むインボイス制度。

　何だこれ？

　そう言えば、岸田首相がインドネシア人を日本国内で就労させる為に規制緩和やら何やらを頑張っていたが、インドネシア人の国内就労支援をする「フィールジャパン」という会社の社長が岸田総理の実弟だそうな。

　なるほど、結局は利権絡みか。

　総理がこんなんじゃ、クロネコもそうなるわな。

　総理が利権まみれなんだから、自民党に寄附金を払う企業は、みんな同じ様な感じになってもおかしくないよな。

　ねぇねぇ、総理〜。

　国民の事、ちゃんと見えてる？

　そのメガネ、庶民が見えなくなるマジックアイテムとかじゃ無いよね？

　さっさと国民を救うか、選挙で大敗するか、どちらかにしてくれないかな？

　もう国民の堪忍袋は、爆発寸前だと思いますよ。

　僕の堪忍袋の口はユルユルなので、ちょいちょい漏れ出てますけどね（笑）