ことばの悦楽

（150）コインパーキング

　今日は彼女の用事で池袋まで来た訳だが、久々に来た池袋は、多くの人でごった返していたな。

　車で移動することが多い僕は、今日も車で池袋まで来た訳だが、彼女が用事を済ませるまでの間の時間潰しをしようと駐車場を探していて、その値段に驚いた訳だ。

　コインパーキングと看板に書かれてはいるものの、その価格はとてもコインで支払える額では無い。

　東京都心の駐車場の料金は異常だ。

　ちなみに池袋のコインパーキングは「15分600円」が相場らしい。

　つまりは1時間あたり2400円だ。

　都内で働く労働者の最低賃金が、2023年10月から時給1113円になった訳だが、一生懸命働いて、やっと稼いだ1113円では、この駐車場には30分も車を止められない訳だ。

　渋谷などはもっと酷い。

　その価格、なんと「10分660円」だ。

　つまり、1時間車を駐車するだけで、3960円も支払う事になるのだ。

　こんな金額をコインで支払える訳も無く、現金での支払いも怪しくなり、クレジットカードでの支払いをする事になるのだろうな。

　となると、もはやこの駐車場は「コインパーキング」などではなく、「クレジットパーキング」だよな。

　クレジットカードが使える信用力が高い人だけが使える駐車場。

　だけど駐車場に止まっている車は、殆どが「商用バン」の様な車で、恐らくは近所の工事現場で働く職人達の車なんだろうな。

　高級車が多い都内だが、高級車がマトモに駐車場でキチンとお金を払ってるのを見る事が少ないのは気のせいだろうか？

　無理して高級車なんて乗っているから、駐車場の料金さえ払えず、むしろ駐車違反で罰金を払う方が安いと考えているのかも知れないな。

　まあ、ある意味それは事実とも言える訳だが。

　ともあれ、都心のコインパーキング、そろそろ呼び名を変えてもいいんじゃないのかしらね。

　世の中「名前と実態が異なるもの」が多すぎて、何を信用すれば良いのか分からなくなり過ぎなんだよな。

　土地を所有する者は不労所得で最低賃金の数倍を稼ぎ、消費者は最低賃金で働いて、国や資産家にむしり取られる。

　あれ？

　コレって、貴族と奴隷の関係に似てないか？

　今の日本、どうやら既に庶民は奴隷化していたらしい。

　こんな社会構造を推進してきた政治家って誰だっけ？

　長期政権を担っていたのはどこの政党だっけ？

　そう言えば、やたらと増税したがる政党がいたっけな。

　そんな政党が、今も日本を統治している訳で。

　マジで、我々庶民もそろそろ目覚める必要がありそうだな。

　でないと、待っているのは地獄の様な奴隷社会だもんな。

　少なくとも僕はそう思いますが、皆さんはどう思いますか？

　皆さんの考えも聞いてみたい、今日の僕なのであります。