ことばの悦楽

（149）ノンフィクション

　カクヨムの中で作品のジャンルに「ノンフィクション」みたいなのがある。

　つまり、ファンタジーでも無く、SFでも無く、フィクションでさえない訳で、いわゆる「実話に沿った話」という事だ。

　僕のファンタジー作品のひとつに「ホームレスから転生した俺が異世界を統治したら、元の世界がカオスだった件」というものがある。

　この物語の序盤に「2001年に西側の大国で起きた同時多発テロ」という記述があり、これはいわゆる「9.11」と呼ばれるテロ事件を指している。

　この作品はファンタジーなので、この辺りのストーリーは当然フィクションなのだが、もしかしたら事実かも知れない、いわゆる「都市伝説」みたいな情報を集めて整理した内容が元になっている。

　なので、この部分はもしかしたら「ノンフィクション」かも知れない訳で、もしこの内容が事実なら、「知ってはいけない情報を公開した」という理由で、僕はアメリカの諜報機関に消されてしまうかも知れない。

　作品の中でも主人公は、その情報を元にノンフィクション作品をWEB小説として投稿してしまい、その日の夜中に謎の黒服男達に殺されてしまう。

　アメリカの諜報機関は世界中のインターネット上の情報を無断で閲覧出来るらしいので、同時多発テロの首謀者が実はアメリカの資本家だったなんて、バレたらヤバい事になる情報は削除するし、それを発信した者は消されるか、又は社会的に抹殺されるという「都市伝説」を参考にした訳だ。

　で、そんな表現活動が許されるならば、今の政治の問題等を暴露する記事の様な作品を書いても良いという事じゃないか？

　いわゆる「ノンフィクション作家」という人は沢山居る訳で、その人達は様々な調査や独自の取材を重ねて作品を仕上げる訳だから、仮に僕が思い込みも含めて「ノンフィクションぽい作品」を書いても良いんじゃないのだろうか。

　ガーシーみたいな人が一定の国民に支持されて国会議員になった例もあるし、いわゆる「暴露系作品」なんてのがノンフィクション作品として認められる可能性はゼロでは無い気もする訳で。

　うーん、どうなんだろうな。

　よく分からんが、とにかく「社会を良くする為の作品」が作りたい僕は、ノンフィクション作品の可能性について色々考えて悶々としている。

　どうにも結論が出そうに無いが、この悶々とした気持ちがある内は考える事をやめないようにしたい気がするな。

　何だかまとまりの無い話になってしまったが、皆さんはノンフィクション作品についてどう考えているのでしょうか？

　色々な意見を聞いてみたいと思う、今日の僕なのであります。