(144)Z世代
今日は仕事で顧客の元で打合せを行なっていたのだが、その中でコンテンツを提供する先のターゲットに「Z世代」が含まれるのだという話があった。
僕はこの「Z世代」の定義に詳しい訳では無かったので、顧客にその定義を訊いてみたところ、どこかの研究者のデータを元に、色々な事を学ばせて貰えた。
要は「生まれた時からインターネットが普及していたデジタルネイティブ世代」の事をそう呼ぶそうで、その「Z世代」を取り込む為にはどの様な情報発信が必要なのかを学べた訳だ。
特に日本におけるZ世代は、僕の様なロストジェネレーションを親に持つ事が多い様で、決して裕福な家庭ではなく、むしろ困窮家庭である事も多い事から「現実には期待しない」という価値観を持っているのだとか。
なるほど、僕はZ世代ではないものの「現実に期待しない」という気持ちは分かる気がする。
僕の世代は「人脈」の大切さを身に沁みて理解している人が多いと思うが、Z世代のコミュニティはSNSがベースになっているらしく、その関係性は利害関係というよりは「価値観の共有」が主なんだとか。
なるほど、そうだったのか。
でも、「価値観の共有」というのは、何もZ世代に限った話では無い気がするな。
僕が子供の頃にはインターネットなんて無かったけれど、友達を作る基準は「価値観の共有」だった気がするし。
好きなゲームが同じだったり、好きな音楽が同じだったり。
そんな共通点をきっかけにして仲良くなり、その他の分野の価値観で相違を見つけては喧嘩や議論が起こる事もある。
その内容によって更に仲良くなる事もあれば、喧嘩別れをして友達では無くなる事もある。
それが現実世界で起こるか、インターネットの世界で起こるかの差が、この世代を分類する根拠という事なのだろうか。
そう言えば、僕のオフィスに時々アルバイトに来る女子高生がこんな事を言ってたっけな。
「スマホが無いと、死んじゃいます」
いやいや、マジか。
スマホってそれほどの物なのか?
僕の様なオッサンは、スマホが無いと「不便だな~」とは思うが、無ければ無いなりに何とかする方法を思いつくもんだ。
だけどその女子高生は、スマホが無いと死んでしまうらしい。
歩く時も休憩中もスマホをいじっているなとは思っていたが、まさか普段から急所剥き出しで生活していたとは驚きだ。
そう言えば最近は何だか「急所剥き出し」な事が多い気がするな。
若者はスマホ剥き出しだし、日本は食料自給率が低く、輸入が止まれば詰みの状態だし。
ほんと、急所はちゃんと守ってほしいものだな。
そんな、トイレ帰りにチャック全開のままだった事に今更気付いた今日の僕なのでした。
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